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【美肌菌に期待できる効果】肌のキメが整い毛穴をケア。シミ・シワやくすみも予防し透明肌に

解説ミルディス皮フ科医師
出来尾 格

見た目がキレイで、かわいくて、若々しくいたい!!!
……それにはメイクを頑張る前にすっぴんを美しくするのがポイントです。

で、すっぴんを美しくするには「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」を増やすのがカギ。そのためには「化粧水をやめる!」覚悟をお持ちください。

美肌菌特集全6回シリーズの2回では美肌菌を増やすとどのような効果が期待できるの?という点について、美肌菌研究の第一人者で皮膚科医の出来尾格(できお いたる)先生にお聞きしました。

美肌菌の3つの働きをおさらいしよう

1本めの記事でも述べましたが、美肌菌の重要な働きは以下の3つ。
①肌に潤いをもたらす

②肌を弱酸性に保つ
③肌荒れ菌(黄色ブドウ球菌)を退治する

では、この3つの働きでどのような美肌効果が期待できるのか以下に解説します。

効果①キメ、毛穴、肌荒れ、くすみ

ところで肌のキメってなに?

肌のキメは美肌菌だけが整えられます!

“すっぴん”を美肌にする基本は、「キメを整えること」にあるの
はいうまでもありません。明るい肌色の、すき透るような透明感を復活させましょう。

ところで、「キメが整う」とはよくいいますが、医学的にどういう状態かご存じですか?

肌には、目に見えないミクロのシワ、皮溝(ひこう)があります。そのシワに囲まれて盛り上がった三角形の部分は皮丘(ひきゅう)といいます(下の図参照)

キメとは、この皮溝と皮丘が並んでいる状態
をさします。
キメが整っているとは、この並びが規則的に整列している状態のこと。この状態で光を浴びると、乱反射して全体的に白くふんわり見えるので、透明感のある美肌になります。

逆に、キメが荒れた肌は皮丘がでこぼこしていたり、盛り上がらずにのっぺりしていたりするため、光が当たってもうまく乱反射しません。
すると……おわかりですよね。肌色が暗くなってくすんだ印象になります。
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キメを整えるには潤いが必要

キメを整えるには「肌の潤い」が必要です。
潤って肌の水分量が増えると皮丘全体がふっくらします。皮丘がふっくらすれば、皮溝も規則的になってキメが整って(細かく)見えるようになります。

美肌菌は、お肌に分泌される汗や皮脂を食べて、潤い成分といういわば「フン」を出してくれますから、美肌菌を増やして働かせれば、キメが整うことはおわかりいただけるでしょう。

キメが整う=毛穴が目立たなくなる

お肌のキメと毛穴ケアはセットです。毛穴は、皮丘に囲まれており、キメが整って皮丘がふっくらすれば毛穴は自然と目立たなくなります。

美肌菌コラム②「毛穴が広がる」は間違い
毛穴が広がった、大きくなった、と悩む人をよく見ます。
はっきり申し上げますが、毛穴は広がったり大きくなったりすることはなく、実はそう見えるだけです。 毛穴が広がって見えるのは、毛穴の周辺にある角質細胞が未熟な形で増えているからだと思われます(不全角化という)。つまり、角質の不良品が毛穴のまわりに積もっているわけです。
これは、キメの乱れとセットで起こります。 すると、毛穴のまわりの細胞が盛り上がってすり鉢状になり「毛穴が広がった」ように見えるわけです。 つまりは、「毛穴を引き締める」ではなく、「毛穴のまわりの盛り上がりを平らにする」のが毛穴ケアの正しい考え方ではないでしょうか。

キメが整えば肌荒れも防げる

肌荒れに悩んでいる人の肌は、たいてい肌のキメが乱れています。それなら、美肌菌が増えて肌が潤えば改善します。

また、お肌には肌荒れ菌(黄色ブドウ球菌)もいます。美肌菌は肌荒れ菌を直接退治して、肌荒れを改善に導きます。

キメが整うとくすみも改善する

キメが乱れると光の十分な乱反射が得られずに、細かい影がたくさんできてくすんで見えてしまいます。

美肌菌を増やしてお肌が潤えば、皮溝や皮丘が規則正しく並んで、光が当たったときに肌に透明感が生まれます。
結果、お肌がパッと明るくなり、くすみが改善するのです。

効果②シワ(小ジワ編)

シワは、以下の2パターンに分けて考えます。

①目元や口もとなどの小ジワ
②ほうれい線をはじめとする深いシワ

いずれも、美肌菌を増やせば予防効果が期待できます。

肌は、外側から「表皮・真皮・皮下組織」の3層に分かれており、さらに表皮は「角質層・顆粒層・有棘層・基底層」の4層に分かれます。

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美肌菌は、肌の一番外側の、厚さ0.02ミリしかない角質層にすんでいます(イラストを参照)。
美肌菌はこの0.02ミリの部分に保湿成分を生み出して、表面をいわばコーティングしているのです。

シワは基本的に表皮の下の真皮が徐々に薄くなることで現れます。真皮は、コラーゲン繊維が網の目状に絡み合ったスポンジのような組織で、厚さは3〜4ミリ。このコラーゲンが年齢とともに減って真皮はどうしても薄くなるのです。

薄くなったらなぜシワができるの?
この疑問は、革製の鞄を思い浮かべると解けます。革が厚いとシワが寄りにくく、薄いとシワが寄りやすくなりますよね。これと似た状態が肌にも起こると考えてください。

真皮でシワが寄っても、その上の表皮が美肌菌の働きできちんと潤ってコーティングされていれば、水分量もたっぷりになってふっくらするため、真皮で起こったシワは表面には現れにくくなります。

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小ジワはこのコーティングがはがれて肌が乾燥し、小さなシワが寄った状態のこと。美肌菌が増えてコーティングが復活すれば、シワも改善する可能性があります。

効果③シワ(深いシワ編)

深いシワも真皮が薄くなって現れますが、顔の骨や筋肉がくぼんだ部分が深いシワとなって現れる場合が多いようです。美肌菌はコラーゲンを増やすわけではないので、薄くなった真皮をどうにかすることはできません。

でも、美肌菌を増やすことで肌表面が整うと肌色が明るくなって、深いシワが見しにくくなる効果が期待できるのです。

効果④シミ

シミには、肝斑や炎症後色素沈着などいくつかパターンがありますが、もとになる色素はいずれも「メラニン」です。
メラニンは、肌の表皮の一番下にある基底層で作られる黒褐色の色素です。メラニンというと、シミを作る悪者というイメージがありますが、本来は紫外線などから肌を守る大切な色素です。

誤ったスキンケアを長期間続けたり、肌の表面に肌荒れ菌がはびこったりしていると、みなさんの肌には自覚できない程度の細かい炎症が続きます。その炎症が積み重なると、メラニンが表皮や真皮にジワジワとばらまかれ、シミになって残る場合があるのです。

つまりは、美肌菌を増やして肌荒れ菌を減らすことができれば、シミの予防にも役立つと考えられます。

効果⑤赤ニキビ

「ニキビは青春のシンボル」ともいわれますが、最近は大人にも増えています。
ニキビ経験がある人は、「原因はアクネ菌だ、アクネ菌は極悪だ!」などと考えている人がいるでしょう。

中間菌.png確かにアクネ菌はニキビの原因ではあるのですが、肌にとって悪者かといわれるとそれは違います。
実は、アクネ菌は美肌菌と同様に、肌を弱酸性にしたり保湿成分を作ったりしてくれるのです。

ニキビになるのは、毛穴の中にいるアクネ菌が、汚れや皮脂、角栓でフタをされた場合。アクネ菌は毛穴に閉じ込められて酸素がなくなると突然暴れ出し、炎症を起こす物質(CAMP因子という)をまき散らします。これが赤いニキビを作ります。

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このように、アクネ菌はいいところも悪いところもあるので、私は「中間菌」と呼んでいます。
ニキビ予防のためにも、美肌菌を増やすことは重要です。美肌菌が増えると肌が弱酸性に保たれて肌質がよくなり、毛穴周囲の余分な角質細胞が増えなくなります。
美肌菌を増やして、アクネ菌が毛穴に閉じ込められない環境を作ることが大切なのです。

美肌菌コラム④市販の治療薬は要注意
ニキビができたら市販の塗り薬を使う人が多いでしょう。これらは、殺菌作用でアクネ菌を退治するものがほとんど。ところが、殺菌してもアクネ菌がすべて皮膚からいなくなるわけではありません。しかも、薬の殺菌作用で美肌菌を減らしてしまう可能性があります。
ニキビ対策には毛穴のつまりをとることが重要で、それには病院で処方されるニキビ治療薬が有効。ぜひ、市販の治療薬の前に皮膚科にかかることをおすすめします。

効果⑥黄ニキビ

アクネ菌はいい面も悪い面もありますが、本当の意味で極悪なのは、私が肌荒れ菌と呼んでいる「黄色ブドウ球菌」です。
この菌がお肌にたくさんあると、かなりの確率で肌荒れしてしまいます。
ガサガサしてかゆかったり、キメが荒くなったり急に老けて見られたり、吹き出物もできたりしている人は、お肌に肌荒れ菌が増えている可能性があります。
肌荒れ菌も毛穴に入り込むとニキビを作る場合があり、膿を持った黄色ニキビを発症させます。

美肌菌は肌荒れ菌を直接退治するため、黄色ニキビができた人は皮膚科医の治療を受けつつ、化粧水を控える、洗顔しすぎないなどの美肌菌スキンケアを実践しましょう。

効果⑦アトピー性皮膚炎

記事の最後に、私の専門でもあるアトピー性皮膚炎についてもふれておきます。美肌菌・肌荒れ菌とアトピーについてわかっていることが4つあります。

①アトピーの人は肌荒れ菌の保菌率と保菌数が多い
②アトピーの人は美肌菌の保菌数も多い(肌荒れ菌退治のために美肌菌を増やしている?)
③アトピーの人は肌荒れ菌を退治する抗菌ペプチドの分泌が少ない
④アトピーの人は美肌菌の栄養となる汗の分泌が少ない

アトピーはアレルギー疾患ですから、美肌菌を増やしてもアトピーそのものは治せません。
ただし、肌荒れをきっかけに肌が何らかのアレルギー物質を覚えてかぶれる場合もあります。その点からいえば、お肌のコンディションをよくする美肌菌増やしはアトピー予防に有効ではないでしょうか。

実際にアトピーのお肌に美肌菌を増やしたら、炎症がおさまるまではいかないものの、肌の水分量が増えてスベスベでキレイな肌になったケースはあります。その点からも、やはり美肌菌スキンケアはアトピーの人でも続けるべきです。

以上が美肌菌に期待できる主な効果です。美肌菌てスゴいんだな、美肌菌を自分の肌にも増やしたいなと、1人でも多くの方に思っていただけたならうれしいです。
次の記事では、あなたの肌は美肌菌が多いのか少ないのかをチェックする方法をお伝えします。

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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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