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副鼻腔炎の治し方(症状・原因・治療法)セルフケアまとめ

解説 カラダネ編集部

本記事では、副鼻腔炎の炎症を防いだり、つらい鼻水・鼻づまりを改善させたりするのに役立つセルフケア方法をまとめました。
もちろん、試した全員が治る「魔法のセルフケア」があるわけではありませんが、今よりも改善させるべく毎日続けてください。
よりくわしく知りたい項目については、記事内のリンクから詳細ページに飛ぶことができます。

まずは「副鼻腔炎とは何か」から整理していきます。
前提として、副鼻腔炎の人は耳鼻咽喉科の医師の治療を必ず受けることを忘れないでください。



副鼻腔炎とは

副鼻腔とは

鼻の中には、鼻腔(鼻の穴の中)だけでなく、副鼻腔という大きな空間があります。副鼻腔は、鼻腔を取り囲むように、ほお骨の下や眉間の下にあり、自然口という小さな穴で鼻腔とつながっています。
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副鼻腔は、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)の全4種類で、左右で合計8つあるそうです。

副鼻腔炎とは

文字どおり、8つの副鼻腔のどこかで炎症が起こるのが副鼻腔炎です。炎症によって、副鼻腔に入った鼻水や膿がうまく外に出せずにたまってしまいます。
ひどくなると、発熱や頭痛、歯痛などの症状が現れます。また、鼻水が鼻腔から出るだけでなく、のどに流れる「後鼻漏」を引き起こすといいます。
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後鼻漏はサラサラな鼻水であれば、大きな問題はありませんが、ネバネバだと違和感が強くなります。咳が続いて安眠を妨げるなど、不快な症状の原因となるのです。

副鼻腔炎と蓄膿症(ちくのうしょう)の違い

結論からいえば、副鼻腔炎と蓄膿症(ちくのうしょう)は同じ病気です。蓄膿症は、文字通り膿がたまる病気ですが、CT(コンピューター断層撮影)の普及などにより、膿がたまっていなくても、炎症が起きていることがあるとわかったそうです。
そのため、炎症だけの人を含め、蓄膿症から副鼻腔炎に呼び名が変わりました。

急性副鼻腔炎の原因と症状

副鼻腔炎には、急性、慢性、好酸球性の3種類があります。
急性副鼻腔炎は、主に鼻かぜが原因で起こり、頭痛や発熱などの症状があります。早期に治療すれば、症状に応じた薬を使ったり、膿を取り除いたりすることで治るケースがほとんどだそうです。

慢性副鼻腔炎の原因と症状

症状が3カ月以上続くと慢性副鼻腔炎と診断されます。
慢性化する主な原因は、「副鼻腔と鼻腔をつなぐ自然口がふさがる」「鼻水を排出する繊毛(細胞表面の細毛状の小器官)の働きが衰える」という2つ。膿がうまく排出できなくなると、炎症が悪化する悪循環に陥るといいます。

慢性副鼻腔炎は、頭痛、歯痛や発熱のほか、ひどいときは嗅覚や味覚に障害が起こり、においや味がわからなくなることもあるようです。

好酸球性副鼻腔炎の原因と症状

好酸球性副鼻腔炎は、厚生労働省から難病に指定されている難治性の副鼻腔炎で、近年その患者数が増えているといわれています。白血球の一種である好酸球が過剰に活動し、副鼻腔に炎症が起こります。
好酸球性副鼻腔炎は、鼻タケ(鼻ポリープ)が多発するのが特徴です。鼻づまりがひどくなり、早い段階で嗅覚障害が起こるそうです。

副鼻腔炎の病院での治療法

局所療法や薬物療法などの保存療法

慢性副鼻腔炎の治療の柱は「局所療法」「薬物療法」「手術」の3つです。
そのうち、局所療法と薬物療法が保存療法と呼ばれます。局所療法とは病院に行くとみなさんがよく受ける治療法で、鼻腔や服鼻腔にたまった膿や粘りけの強い鼻水を生理食塩水などで洗浄・除去したり、患部に抗菌薬を噴霧したり(ネブライザー治療という)します。

薬物療法は、主に抗生物質による治療が中心で、症状が軽ければ薬物療法でよくなるケースが多いといいます。

手術療法

局所療法と薬物療法で十分な作用が見られない場合は手術が検討されます。もちろん、局所療法が困難な場合は先に手術療法を行う場合もあります。

以前は、副鼻腔炎の手術といえば上唇の裏側から歯茎を切開したりするなど、かなり大がかりなものでした。しかし、最近は技術が進んで副鼻腔炎においても内視鏡を使った内視鏡下服鼻腔手術(鼻腔に内視鏡や手術器具を入れてモニターに映し出された画像を見ながら行う術式)が主流になりました。
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それによって、以前は術後に何カ月も入院していたのが、内視鏡手術なら1週間程度で退院できる場合が多いようです。内視鏡手術は器具の進歩も著しく、マイクロデブリッターという手術器具も登場しています。
この器具は、病変部の切除と出血などの吸い取りが同時にできるということで、手術時間も短縮できるようになったそうです。

器具が便利になっているとはいえ、その器具を使って手術を行う医師は人です。やはり副鼻腔炎の手術件数が多い(ホームページなどで調べられる)医師や病院で手術をしてもらうことが重要ではないでしょうか。

副鼻腔炎の自力克服対策

ほお骨プッシュ

山本ヨガ研究所代表の山本正子先生が考案した「鼻ヨガ」のひとつ。やり方を覚えてしまえば簡単に実践できるのが、ほお骨プッシュです。

ほお骨プッシュを患者さんにすすめている耳鼻科専門医の北西剛先生は、次のようにコメントしています。
「ほお骨プッシュを行えば、鼻づまりを改善するツボの刺激と顔の骨のゆがみを正す働きが得られるのではないでしょうか。鼻づまりの改善に役立つと考えられます」
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小鼻に指を当ててほお骨を押し上げ、続いて外側に2秒間押し広げるだけ。アザができるほど強く押しては行けません。

くわしいやり方は下の記事をご覧ください。

副鼻腔炎を和らげる鼻のかみ方

副鼻腔炎の患者さんはたくさんの鼻水が出ます。ところで、正しい鼻のかみ方があることをご存じでしょうか?
正しく鼻をかめないと、症状が長引いたり、中耳炎を併発することがあります。耳鼻科専門医の堀雅明先生に、副鼻腔炎の症状を緩和して改善を早める鼻のかみ方を聞きました。

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ポイントは、ゆっくりと息が切れる最後までかみ続けること。くわしくは下の記事をご覧ください。

なお、堀先生が特に注意喚起するのが、「鼻をかんだ後に鼻水をすすらないこと」。鼻をすすると、副鼻腔内に残っている鼻水が耳の器官である中耳腔まで逆流し、中耳炎の原因になる場合があるそうです。

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セルフケアはもちろん大切ですが、みなさんは田七ニンジンという植物をご存知でしょうか?
高麗ニンジンなどと同じように、中国では漢方薬として使用されている植物で「カテキン」と「サポニン」の成分を多く含む食品です。
「茶カテキン」と言えば、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、カテキンは健康維持への働きが期待されており、特に【ズルズルや詰まり】があって思ったような呼吸ができない人におすすめとされています。
また、サポニンはウコギ科の植物やマメ科の植物に多く含まれています。含まれる植物によって構造が異なり、性質や働きに多少の違いがあるようですが、田七ニンジンや高麗ニンジン由来のものは「ニンジンサポニン」といい、詰まって黄色いネバネバの人、いつもすすっている人には有用な成分と考えられています。

カラダネ編集部は、これらの成分をしっかりと摂取できるお茶を見つけました。
それが【白井田七。茶】というお茶。田七ニンジンに含まれるサポニンはもちろん、化学肥料を使用しない有機栽培された茶葉を使用しており、安心して飲むことができるのです。お茶に含まれる茶カテキンもしっかりとれるのもうれしいポイント。
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つらいムズムズ対策に、【白井田七。茶】も試してみてはいかがでしょうか。
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鼻うがい

生理食塩水(血液や組織液と浸透圧が等しい約0.9%の食塩水)を鼻から注入し、鼻腔内の鼻水や膿、細菌、花粉などの異物を取り除く鼻うがい。
鼻うがい用の器具は市販されていますが、100円ショップで売っているドレッシング容器とイヤホンパッド(シリコン製)でも作れます。
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さらに、ネバネバ鼻水の人におすすめなのが重曹鼻うがいです。重曹には、粘性を弱める働きがあり、鼻うがいの作用を高めるのです。くわしくは下の記事をご覧ください。

鼻カイロ

温かいタオルを鼻にのせるだけの簡単なセルフケア法。実は、これが副鼻腔炎などを原因とする鼻づまりの改善に役立つそうです。

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温めた鼻がムズムズしてきたら、固まった鼻水がほぐれているサインです。くわしくは下記の記事をご覧ください。

タマネギ深呼吸

最後に、寝ている間にできるユニークなセルフケアを。日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保公裕教授は、鼻づまりの改善に役立つ方法として、タマネギを枕元に置いて寝るだけのタマネギ深呼吸をすすめています。

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タマネギ(特に皮に多い)に含まれるケルセチンという成分が、アレルギーを引き起こすヒスタミンを抑制し、鼻づまりを改善に導くといいます。くわしくは下の記事をご覧ください。

いかがでしたでしょうか。副鼻腔炎の人は、病院で専門医の治療を受けたうえでこれらのセルフケアも試してみてください。
最後にセルフケアについては、どんなことでもやりすぎは禁物です。心配な人は主治医に相談のうえ、実践してみてください。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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