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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.1 〜腎(じん)に充電しましょう〜
みなさん「中医学」ってご存じですか?
中医学は、中国4000年の歴史の中で蓄積された知識の集大成。
「日常生活で病気になりにくい体をつくることで、永遠の若さと美しさを追い求める不老不死の医学」なんて言い方もされます。
中医学にくわしくない人でも、「未病」という言葉は聞いたことがありませんか?
未病は中医学の考え方で、「発病はしていないけれど病気の芽がある状態」のこと。ちなみに、今の日本の病院では西洋医学がベースですよね。いわゆる、発病後に治療をする「対症療法」です。
中医学の「病気の芽をあらかじめ見つけて予防(治療)する」という考え方は、老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってはぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、漢方薬剤師で国際中医専門員のイノコ ハナエ先生に、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説していただきます。お手製のイラスト図解が毎回カワイイです。
第1回めの今回は、老化と深く関係している、五臓六腑の中の「腎(じん)」について。
それでは、イノコ先生、お願いします!
こんにちは。
漢方薬剤師・国際中医専門員のイノコ ハナエと申します。
今回より、中医学(中国伝統医学)を用いた、「スローエイジング(老化の予防)」について書かせていただきます。
早速ですが、”中医学”と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、「五臓六腑にしみわたる」という言葉は聞いたことがありませんか?
この五臓六腑は、中医学における内臓を示す考え方です。
五臓とは、「肝・心・脾・肺・腎」を意味します。エイジングに大きく関わるのは、その中の「腎」であり、発育や生殖を司る大切な器官です。
「腎」は、産まれながらに両親からもらう充電池のようなもの(これを先天の精といいます。精とはいわゆるエネルギーと考えてください)。
この充電池は、食事などで口にしたものによって充電することができますが(これを後天の精といいます)、年齢を重ねる過程で消耗してしまうことは避けられません。
この「腎」の衰えが老化につながるのです。
同じ年齢でも、髪の毛やお肌がツヤツヤできれい。逆に年齢を重ねるほどになぜか若々しくなる方、いらっしゃいますよね。
それは、生まれながらの「腎」の強さや、消耗する速さの違い。それがエイジングの差として現れているのです。
そのため、エイジングを緩やかにするためには、「腎」の消耗を緩やかにすることが大切なのです。
そのための方法、ちゃんとありますよ。中医学で【補腎(ほじん)】といいます。
補腎を実践すれば、消耗した腎を助けたり、消耗を緩やかにすることができるのです。
年齢やお悩みに応じた補腎で、スローエイジングをしませんか。
補腎のやり方は、次回の記事から紹介しますのでおつきあいのほど、よろしくお願いします。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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