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リセット美容【ボディクリーム編】乾燥肌にはクリームよりワセリンを。ボディソープ選びにも気をつけよう

解説 白金ビューティフルエイジングクリニック院長
山口麻子

メイクに頼らない素肌の美しさを手に入れるには、お肌にもともと備わっている「健康や美しさを保つ力」を引き出す、リセット美容を行うこと。やり方は簡単です。

キレイを保つには確かにメイクのテクニックも重要。でも、テクニック以上に必要なのは、素肌を健康に保つための知識です
この記事は、リセット美容特集の第9回。

入浴後に、乾燥を防ぐためにボディクリームをつけている方は多いと思います。
しかし、乾燥の原因は実は意外なところにあるのだとか。

肌の乾燥を防ぐ方法や、効果的な保湿方法について、美容医療の専門家でもある山口麻子先生にお話を聞きました。

ボディソープや石けんは乾燥の原因になる

入浴後に肌が乾燥するのは、洗浄力が強いボディソープや石けんで洗うのが原因と考えられます。

洗浄力が強すぎると、汚れだけではなく、肌表面を覆う皮脂膜や角質層にあるセラミドなどの保湿成分、そして美しい肌を保つ皮膚常在菌も取り除いてしまうからです。
つまり、肌にはもともと自分自身で皮脂を分泌して、潤いを保つ働きが備わっているにもかかわらず、ボディソープや石けんがその働きを妨げているのです。

またナイロンタオルや木綿のタオルでもゴシゴシ洗えば、乾燥はもっとひどくなります。

乾燥を防ぐには、ボディソープや石けんを使わないか、手で石けんを泡立てて軽くなでる程度にしてください。
保湿効果があるようなイメージで売り出している商品もありますが、わざわざ洗浄剤で皮膚の保湿成分を洗い流して保湿剤を補うなんて無意味なことです。
潤うという点でいえば私たちの皮脂にかなうものはありません。

私自身は、ボディソープも石けんも使用せず、湯船に浸かるだけに留めています。
よっぽど泥や油汚れでない限りはしっかりとお湯に浸かるだけで落とせるし、肌の潤いも保つことができます。

ボディクリームよりもワセリンがおすすめ

でも、お湯で流し洗いをしているだけでも乾燥する人はいます。年齢を重ねると皮脂欠乏性皮膚炎という乾燥肌が増えるのです。
特に、腕やすねは皮脂分泌が少なくなって乾燥しがちです。

そうした人には、少量塗るだけで乾燥予防に役立つ白色ワセリンを塗ることをおすすめします。

白色ワセリンは、鉱物油から不純物を除去した炭化水素という安定性の高い無害な成分のため、紫外線にも酸化されにくく皮膚に悪影響を与えません。また分子量が大きく皮膚に吸収されないため、アレルギーを起こす心配もありません。

いくつかの商品が市販されていますが、商品名でいうとプロペトかサンホワイトはという精製度の高いものをおすすめします。特に、サンホワイトは、高品質な白色ワセリン100%の商品です。
白色ワセリンのベタつきが気になる人は、界面活性剤や合成ポリマーを含まないボディクリームやオイルを1種類のみ使うようにしてください。

湿度50%を保とう

肌の乾燥を防ぐには、部屋の湿度も重要。特に空気が乾燥する時期は肌の水分が奪われてカサつきがちです。
そこで、加湿器を使って、お部屋の湿度を50%程度に保つよう心がけてください。

湿度に気をつけても乾燥する場合は、衣類を洗うさいの洗濯用洗剤にも気をつけましょう。
洗濯用洗剤にも界面活性剤だけでなく、漂白剤や蛍光剤といった洗浄効果を高めるための化学物質だけではなく、合成香料も気になります。すすいでも衣類に残っている場合が多々あり、肌が弱い人にとって大きな刺激になる可能性があるのです。

敏感肌の人は、洗濯用洗剤に関してもシンプルな成分で低刺激の商品を選ぶようにしましょう。


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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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