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リセット美容【シャンプー編】入浴前に100回ブラッシング、シャンプーはアミノ酸系を

解説 白金ビューティフルエイジングクリニック院長
山口麻子

メイクに頼らない素肌の美しさを手に入れるには、お肌にもともと備わっている「健康や美しさを保つ力」を引き出す、リセット美容を行うこと。やり方は簡単です。

キレイを保つには確かにメイクのテクニックも重要。でも、テクニック以上に必要なのは、素肌を健康に保つための知識です。

みなさんの肌を健康的な美肌にリセットしましょう。
この記事は、リセット美容特集の第8回。

最近、20代でも抜け毛や薄毛、ツヤのなさに悩む女性が増えているそう。重大原因は、刺激が強いシャンプー。肌と同じように、頭皮も外部からの刺激で傷み、健やかな髪を育めなくなってしまうのです。
美しい髪を保つためのシャンプーの選び方・洗い方について、皮膚科医で美容医療の専門家、山口麻子先生にお話を聞きました。

シャンプーの洗浄力で髪をつくる細胞がダメージを受ける

ここ10年ほどでしょうか、若い女性の髪がペタンとして、ボリュームがないと感じるようになりました。髪は本来、毛穴のそばの立毛筋に支えられてふわっと立っているものです。
しかし、最近の若い女性は、髪の根元が寝てしまっているのです。

これは、シャンプーが少なからず関係していると思います。実は、シャンプーの洗浄力はお風呂用の洗剤に匹敵するほど強力ともいわれます。
このような強い刺激が続くと、頭皮はもちろんのこと、毛穴の奥の毛母細胞がダメージを受けて細胞分裂が妨げられ、健康な髪が生えにくくなってしまいます。

正しいシャンプーの選び方や洗い方を身につけ、ツヤがある美しい髪を取り戻しましょう。

シャンプーはアミノ酸系を選ぼう

一般的に、シャンプーは頭皮をマッサージするように使うのがいいといわれますが、界面活性剤を代表とする「刺激が強い成分」を毛穴にすり込んでいいはずがありません。
さらに、洗い流すさいに顔や体に付着したシャンプーの成分は、数日間は肌に残り、毛穴の開きや顔の赤み、ブツブツの原因にもなってしまいます。

そこでみなさんにおすすめしたいのが、入浴時に浴槽に髪を浸して、指でもみ洗いするだけの「湯シャン」です。
指の腹で頭皮を優しくマッサージしながら1〜2分洗い、さらにシャワーで数分間洗い流してください。

お湯だけで頭皮を洗うなんて、ベタついたり、におったりするのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、その心配はありません。なぜなら、髪がベタつくのはシャンプーの刺激で皮脂が過剰に増えるのが重大原因だからです。

髪のベタつきは、頭皮の皮脂腺から出る皮脂が原因です。
シャンプーに含まれる界面活性剤は、頭皮の皮脂を根こそぎ奪うため、不足した皮脂を補うために皮脂腺が肥大して皮脂が過剰に増えてしまうのです。
シャンプーで必要な皮脂まで奪うことをやめれば、3〜6ヵ月ほどで皮脂腺は自然と小さくなり、過剰な皮脂もおさまるでしょう。

同じように、皮脂が酸化することで生じる頭皮のにおいも、湯シャンによって皮脂分泌が減少すれば気にならなくなるはずです。
とはいえ、最初のうちは、ベタつきや汚れが気になったら回数を減らしながらシャンプーを使ってもいいでしょう。

それでも、いきなりシャンプーをやめて湯シャンをするのはハードルが高いと感じる人も多いはず。そのような人は、使うシャンプーをできるだけ刺激の弱いものに変えましょう。

市販のシャンプーに多く使われている「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」と表記されている合成界面活性剤は洗浄力が強力で、頭皮や髪にダメージを与えます。比較的洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
「ココイルグルタミン酸」「ココイルアラニン」のようにアミノ酸名が表記されています。

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湯シャンをしたり、洗浄力の弱いシャンプーを使ったりすることで、髪は天然の皮脂でほどよくコーティングされます。
すると、不要な化学物質を多く含むコンディショナーやトリートメントを使わずとも、髪質がしっとりとよくなり、自然なツヤもよみがえるはずです。

洗髪前に100回ブラッシングを

さらに、髪を洗う前には、ブラッシングを100回行うように心がけてください。
目的は2つあります。

1つめは、髪に付着した汚れを落とすこと。
ブラッシングをするだけで、髪に付着した汚れの大半は落とすことができるといわれています。
入浴前にブラッシングをすることで、湯シャンや洗浄力の弱いアミノ酸系のシャンプーでも、しっかりと髪や頭皮の汚れを落とすことができます。

2つめは、頭皮の血流の改善です。
健康的な髪の毛を育てるには、頭皮の血流アップは欠かせません。
ブラッシングで頭皮に適度な刺激を与えることで、血流の改善を目指しましょう。

ブラッシングをするさいには、前から横から後ろから、方向を変えながらまんべんなく行うようにしてくださいね。

髪の毛をとかすブラシにはさまざまな種類がありますが、プラスチック製や金属製のものより、獣毛のブラシを使ったほうが汚れがよく落ちます。毛がやわらかいので髪の毛が傷まず、とかすだけでツヤを出すことができますよ。
特におすすめなのは、イギリス製のメイソンピヤソンというイノシシの毛でできたブラシです。私も使っていますが、本当に髪にツヤが出るので、とかすのが楽しくなります。

更新情報はこちら→@カラダネ美容部

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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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