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リセット美容【口紅とチーク編】口紅はワセリン重ねを。チークブラシはほおをたるませる?

解説 白金ビューティフルエイジングクリニック院長
山口麻子

メイクに頼らない素肌の美しさを手に入れるには、お肌にもともと備わっている「健康や美しさを保つ力」を引き出す、リセット美容を行うこと。
みなさんの肌を健康的な美肌にリセットしましょう。

この記事は、リセット美容特集の第7回。

顔の色味として欠かせない口紅やチーク。
一方で、口紅はかなり刺激が強くて肌荒れの原因になりがち。チークも塗り方を間違えると、シミや毛穴、ほおのたるみを招いてしまうのだとか。
素肌を美しく保つ口紅やチークの選び方・使い方について、皮膚科医で美容医療の専門家、山口麻子先生にお話を聞きました。

口紅は白色ワセリンを下地にしよう

私はすっぴんを美しく保つために基本的にはメイクはしませんが、人前に出るときは口紅だけは塗る場合があります。肌は素肌のほうが自然で好きなのですが、唇は色ツヤがあるとぼやけた顔がはっきりして、女性らしい華やかさが出るからです。

でも、口紅が肌に負担が少ないわけではありません。むしろ、ロウなどの油性成分をベースに、界面活性剤や合成ポリマーなどを混ぜてつくられるため、かなり刺激が強いといえるでしょう。
特に、鮮やかな色のもととなるタール色素は刺激が強く、唇が荒れる原因になります。

そこで私は、唇に白色ワセリンを塗ってから口紅をつけるようにしています。ワセリンのバリアができて、口紅が唇に与える刺激を軽減できるからです。
意外と多くの化学物質が使われているリップクリームと比較しても、白色ワセリンは非常に安全な物質でできています。
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白色ワセリンとは?
鉱物油から不純物を取り除き精製した炭化水素という安定性の高い無害な成分。白色ワセリンをさらに精製したものが“プロペト”、そしてより純度の高いものが“サンホワイト”という商品。

市販のさまざまな軟膏の主成分としても使われている。患部に悪影響を与えず、アレルギーを起こす心配もない

チークは頰のシミ・毛穴の原因になる

頰の血色がいいと、若々しくて健康的に見えますよね。チークはまさしく、そう見せるためのメイク化粧品です。
でも、間違ったチークの使い方をすると、シミ・毛穴・赤ら顔の原因になり、一転して老けた印象になってしまいます。

頰は顔の中で最も紫外線が当たりやすく、シミができやすい部位。そんなほおにチークを毎日塗りつづけると、化学物質や色素成分はもちろん、ブラシによる刺激が原因となってシミをより濃く大きくしてしまう可能性があります。

ブラシによる刺激は、頰の毛穴も目立たせてしまいます。頰の毛穴は本来、入り口が狭く、奥に行くほど広くなる形状です。しかし、刺激が続くと、毛穴の周りの角質が固くなり(角化異常といいます)、毛穴がすり鉢状に変化して広がって見えてしまいます。

さらに刺激を与え続けると、赤ら顔の原因にもなりかねません。肌の色むらはシミだけが原因ではなく、その下に潜む毛細血管拡張による赤ら顔も影響します。
メイクによる頰の刺激を避けるには、日常的な使用を控えるのがベスト。
チークがないと顔の血色が悪く見えてしまうと思うかもしれませんが、余計な刺激を与えず、毎日浴槽につかって24時前に眠りにつくだけで、血色はずいぶんよくなるはずです。

それでもチークを使う場合は、パウダータイプをパフで皮膚をこすらないように優しく塗ってください。
肌をこする必要がある固形タイプや半固形タイプ、ほおをポンポンと叩いて押しづけするパウダータイプはおすすめできません。

更新情報はこちら→@カラダネ美容部

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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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