真夏でも悩む人が多い「冷え症」。専門医が推奨する食べ物は【スイカの皮】

解説横浜血管クリニック院長
林 忍

いよいよ夏本番。毎日うだるような暑さが続いていますね。

しかし、真夏であっても冷え症の症状は出ます。手足が冷たかったり、冷房で体が冷えて困っている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、横浜血管クリニック院長の林 忍先生に、冷え症の原因や症状、意外な対策方法をお聞きしました。

冷えは万病の元

●寒いわけでもないのに手足が冷たい
●布団に入っても手足が冷えて眠れない
●お風呂に入ってもすぐに手足が冷えてしまう
●厚着をしても体が冷える
●便秘や下痢になりやすい
●何をしてもやせない


もし1つでも当てはまるものがあれば、あなたは「冷え症」かもしれません。

冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても冷え症の症状は出ます。

冷え症には、日々の生活習慣が大きくかかわっています。その主な原因を、いくつか挙げてみましょう。

①運動不足…運動不足は体の代謝(物質とエネルギーとの変化)を低下させ、血液の循環を悪くする原因となります。また、筋肉量が少ないと体内で熱を生産することができず、うまく体を温められません。

②食生活の乱れ…冷たい飲食物や甘い物、ファストフードやスナック菓子を食べすぎることや、無理な食事制限を伴うダイエットによるミネラル・ビタミン不足に陥ることで、体を冷やし、血液をドロドロにして循環を悪くする原因となります。

③自律神経の乱れ…自律神経(意志とは関係なく血管や内臓の働きを支配する神経)は、体内での体温調節の役割を担っています。暑くなると血管を広げて体温を逃がし、寒くなると血管を縮めて体温を逃がさないようにするのです。しかし、現代の冷暖房が整った住環境の中では「暑い」「寒い」の感覚が鈍くなり体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。それが毛細血管を収縮させ、冷えの原因となるのです。

④ストレス…過度のストレスをため込むと、末端の血流が悪くなり血行不良を引き起こします。また緊張状態が続くと自律神経のバランスが崩れてしまいます。それにより、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうのです。


このように冷え症の原因はさまざまですが、症状も4つのタイプに分類することができます。


❶末端冷えタイプ…内臓を温めようとして、血液が体の中心に集まるのが原因。そのため、手足だけを温めても改善されない。

❷下半身冷えタイプ…姿勢の悪さ、同じ側の足を組むなどが原因で骨盤がゆがみ、下半身の血流が低下して冷えやすくなる。

❸内臓冷えタイプ…手足は冷えていないのに、内臓が冷えているタイプ。冷え症と気づかずに過ごしている人が多い。

❹自律神経失調タイプ…冷暖房などで自律神経のバランスが崩れるのが原因。疲れや肩こり・胃もたれなどの症状が現れやすい。

思い当たるタイプはあった人は要注意です。冷え症は、西洋医学では体質と考えられ、疾患としてはとらえられていません。ところが、東洋医学では「冷えは万病の元」であるとして重要視されているのです。

実際に、体の冷えを放置すると、だるさや疲労感・頭痛・不眠・便秘・下痢・肩こり・腰痛・むくみといった症状が現れやすくなります。

冷え症におすすめの食べ物はスイカの皮

では、冷え症はどのように改善していけばいいのでしょうか。基本は入浴、適度な運動、食べ物です。

まず、入浴はシャワーではなく、湯船に浸かって体を温めます。38〜40度Cぐらいのぬるめのお湯で、じんわり汗をかくまで少し長めにお湯に浸かると、副交感神経(体をリラックスさせる自律神経)が働いて血管が広がり、血行がよくなります。

運動は、代謝を促進して血液の流れをよくします。実際に指導してみると、ジョギングなど一時的に心拍数を上げる運動のほうが、冷え症の改善効果は高いようです。しかし、なんらかの疾患を抱えている人は無理をせず、ウォーキングや体操などで毎日体を動かすようにしましょう。

食べ物については、夏ならではのおすすめの食材があります。それは、スイカの皮です。スイカの皮には「シトルリン」という成分が多く含まれ、血流をよくして冷え症の改善が期待できるのです。次の記事でくわしく紹介します。

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この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ

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