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卵を割ったら黄身がなんと2個!なぜ? 黄身が2つかどうかの見分け方は?【卵のギモンQ&A⑫】

解説 京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授
八田一

物忘れやメタボ、高血糖といった体の不調の予防や、肌・血管の健康維持に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。

この特集では、身近な卵の疑問20問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今日は疑問の12問め。

みなさんは、卵を何気なく割ったとき、黄身が2個入っていてお得な気分になったことがありませんか?なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

2黄卵は若い雌鶏が産む卵に多い。実は、割る前に見分けがつく

1つの卵の中に黄身が2つ入っているものを「二黄卵」といいます。

二黄卵は、2個の成熟した卵胞(黄身)が同時に排卵されたり、ごく短い間に連続して排卵されたりする場合に起こります。複数の卵胞が輸卵管を通っていくさいに、まとめて白身に包まれてしまうため、1つの卵の中に2つの黄身が入るのです。もちろん、食べても問題はありません。

こうした現象は、まだ産卵リズムやホルモンバランスが安定していない若い雌鶏が産む卵によく見られます。

二黄卵は、通常の卵より少し大きく細長い形をしているため、見分けるのはさほど難しくありません。最近では、卵を出荷する検査の段階ではじかれて加工用に回されることが多くなりましたが、二黄卵だけをパックした商品も通信販売などで売られているようです。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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