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卵の殻は洗ったほうが清潔ではないですか?【卵のギモンQ&A⑨】

解説京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授
八田一

物忘れやメタボ、高血糖をはじめ体の不調の対策や、肌・血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。

今回は、卵の殻を水で洗うことについて教えていただきました。卵の殻は水洗いしたほうが清潔であるように感じますが、実際はどうなのでしょうか。

卵の殻を水で洗うと、卵の中に雑菌が侵入して繁殖する恐れがある

卵の殻を洗って保存したり、調理したりするのはさけてください。卵には、気孔と呼ばれるごく小さな穴が7000〜1万個ほどあいています。そのため、温度の低い水で洗って放置すると、殻の表面についた雑菌などが水といっしょに卵の中に侵入し増殖する恐れがあります。

パック詰めで売られている卵のほとんどは、GPセンター(洗卵選別包装施設)というところで、洗卵・殺菌・乾燥され、さらに紫外線(UV)殺菌が施される場合もあります。洗卵時の温度は、厚生労働省の規定で「30度C以上で卵温より5度C以上高いこと」と決められており、その後、完全に乾燥され出荷されます。

このように、卵は、非常に衛生的な処置を経て出荷されますが、どうしても卵の汚れが気になる場合は、乾いた布などでそっとぬぐい取るくらいにしてください。

また、スーパーで冷蔵された卵を購入したあと、冷蔵庫に入れ忘れて常温で放置してしまうと、卵の表面に水滴がつくことがあります。この場合も、殻についた水滴から細菌が侵入する可能性があるので、すぐに冷蔵庫に入れて保存することが大切です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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