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骨盤研究30年の歯科医師が【骨盤のゆがみ】を6種に分類。あなたはどのタイプ?

解説やまだ治療院顧問
山田晶

骨盤のゆがみは万病の元だといわれていますが、一口にゆがみといっても、実はいくつかのタイプがあるといいます。

教えてくださったのは、やまだ治療院顧問の山田晶先生。山田先生は、1990年代から骨盤のゆがみと体の不調について研究し、本も執筆されてきた骨盤のスペシャリストです。それぞれのゆがみのタイプの原因と症状について、詳しく解説していただきました。

骨盤のゆがみは、あらゆる病気や不調の原因になる可能性があります。ゆがみの予防や改善のために、普段の姿勢や動作に注意をしたり、骨盤を支える筋肉を鍛える運動に取り組むことを意識してください。

そもそも骨盤のゆがみとは何か

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私をはじめ、複数の医師や治療家が、骨盤のゆがみはさまざまな不調を招く可能性があると指摘しています。

では、そもそも骨盤がゆがむとは、どういうことなのでしょうか。そのポイントは、仙腸関節にあります。仙腸関節は、仙骨と腸骨の間で、わずかに滑る・回転するといった動きをして、それぞれの骨のバランスを取っています。ところが、仙腸関節がうまく働かなくなると、仙骨は腸骨に対してズレを起こし、骨盤がゆがむと考えられます。つまり、ゆがむといっても本当に微妙なズレなのです。

骨盤のゆがみは6タイプに分類される

ひと口に骨盤のゆがみといっても、いろいろな形態があります。この記事では、骨盤が「右に傾く」「左に傾く」「開いている」「閉じている」という、代表的な6タイプに分けて紹介していきます。

骨盤の左右の傾き

骨盤が右または左に傾くとは、骨盤の左右どちらかが上方に上がることです。鏡の前にまっすぐ立って、骨盤の上端(腰骨の一番出っ張ったあたり)の高さを左右で比べてみましょう。例えば、右側の骨盤の上端が高い場合、右足のほうが左足よりも短くなっています。すなわち、骨盤の右側が上方に上がれば、右側の股関節の位置が上がり、右足がそのまま引き上げられるため、両足の長さに違いが出てくると考えられるのです。

骨盤の左右への傾きが起こる主原因は、右半身または左半身に偏った姿勢や動作のクセであると考えられます。例えば、仕事やスポーツなどでいつも同じ側の手や足を使っていると、骨盤はよく使う側に傾く可能性があります。また、片方の足に体重をかけて立つ、片方の足を組んでイスに座るなどのクセがある人も、骨盤が左右に傾くことがあります。

骨盤の左右への傾きは、全身の骨格のバランスをくずす可能性があるといわれています。そのため、腰痛や坐骨神経痛といった痛みが起こりやすくなると考えられるのです。背骨もゆがんで自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)の働きを乱す原因にもなるので、消化器系や呼吸器系の病気も起こりやすくなると考えられます。

骨盤の前後の傾き

背骨全体のカーブは、骨盤の後方にある仙骨と背骨の角度で作られるといわれています。仙骨が前に傾く(骨盤前傾)と、腰のカーブがきつくなり、立っているときにお尻が後ろに突き出て、胸を張るような姿勢になってしまうのです。

一方、仙骨が後ろに傾けば(骨盤後傾)、腰のカーブはゆるやかになり、ネコ背ぎみでお尻が垂れ、ひざは前に曲がり、足が開いた状態になると考えられます。骨盤後傾は、主に老化によって、骨盤を支えている筋肉や靱帯(じんたい。骨と骨をつなぐ丈夫な結合組織)が弱ってくることが原因といわれます。後傾すると、内臓が下垂し、下腹がポッコリ出る原因になります。

骨盤の開く・閉じる

骨盤のゆがみには、開く・閉じるというタイプもあると私は考えています。実は、骨盤は夜、内臓を休めるために開き、日中の活動時には閉じるというように、一日のうち一定のリズムで開閉をくり返していると考えられるのです。開くときは仙腸関節が少し動いて骨盤内の空間を広げ、閉じるときはそれと反対の動きをすると考えられます。

こうした自然のリズムでの開閉は問題がないといえるでしょう。しかし、骨盤が不自然に開きすぎたり、閉じすぎたりすると、さまざまな体の不調が生じ、放置すると悪化して慢性病を招くこともあると、私は今までの治療の経験から実感しています。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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