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シイタケで動脈硬化を防ごう。突然死予防に加え、見た目の若返りにも

解説静岡大学名誉教授
杉山公男

見た目の老化度と血管の老化度(動脈硬化)は比例するという研究があります(一番下の関連記事もご覧ください)。つまり、血管を若々しく保てば、見た目も若々しくなるということ。そこで、みなさんにシイタケをおすすめします。

実は最近の研究で、シイタケに動脈硬化を防ぐ働きがあることがわかりました。この記事では、そんなシイタケと動脈硬化の関係について、静岡大学名誉教授の杉山公男先生に解説していただきます。

悪玉アミノ酸が血管を傷つけて動脈硬化を引き起こす

血液中のコレステロールが血管の壁に蓄積すると血管が狭くなります。これが動脈硬化が起こる基本的な仕組みです。

しかし実は、動脈硬化が起こるしくみはそれだけではありません。最近、とあるアミノ酸(たんぱく質の構成成分)が動脈硬化に深くかかわっていることがわかり、世界的に大きな注目を集めています。それが「ホモシステイン」です。

食事で取り入れたアミノ酸のうち、メチオニンという必須アミノ酸は、体内で分解されてタウリンというアミノ酸に変化します。タウリンの働きは、細胞の浸透圧や血液中の脂肪量のバランスを調整すること。ホモシステインは、この変化の過程で発生する悪玉アミノ酸です。

ホモシステインは、通常の量であれば害はありません。ところが、喫煙習慣があったり、偏食によりビタミンが不足したりすると、ホモシステインは急増し、活性酸素(攻撃力の強い酸素)が大量に発生します。そして、この増えた活性酸素が血管の内膜を傷つけて、動脈硬化を引き起こすのです。

シイタケは2つの働きで動脈硬化を防ぐ

実は私たちの研究グループは、このホモシステインの量を大幅に減らす働きがある成分を見つけました。それがシイタケ特有の成分「エリタデニン」です。

実験はネズミを2つのグループに分けて行いました。一方にはシイタケから抽出したエリタデニンをエサに加え、もう一方にはふつうのエサを与えたのです。
悪玉アミノ酸.jpgすると2時間後に、エリタデニンをとったグループは、血液中のホモシステインの濃度が有意に減少し、ほぼ半減していました。

現時点で、これほど強力に血液中のホモシステインの量を減らすことができる成分は、自然界ではシイタケに以外に見つかっていません。

また、シイタケには動脈硬化の原因になる血液中のコレステロールを減らす働きもあります。つまりシイタケは、ホモシステインとコレステロールを減らすという2つの作用で、動脈硬化の進行を抑える働きがあるのです。動脈硬化が防げれば、脳梗塞、心筋梗塞といった突然死を引き起こす病気の予防につながるし、何より体を若々しく保つのに役立つはずです。

もちろんシイタケさえ食べれば、誰でも動脈硬化が抑えられるわけではありません。医師の治療を受けつつ、セルフケアの一環として試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©カラダネ

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