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【肩甲骨はがしのやり方簡易版】肩こりの解消やダイエットしたい人におすすめ(大学教授推奨)

解説倉敷芸術科学大学客員教授
内田輝和

肩甲骨を大きく動かすことは、肩こりや肥満の改善に役立つと考えられています。この記事では、簡単に肩甲骨をほぐすことができる「肩回し」について、倉敷芸術科学大学客員教授の内田輝和先生にお話を聞きました。

肩こりの原因は筋肉のこりとは限らず、時に病気が潜んでいる可能性もあります。強い肩こりが続いている場合は、医療機関での診察と、必要に応じた専門医の治療を受けるようにしてください。

肩回しは体型を若く保つ抗重力筋も鍛えることができる

脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞は、肩甲骨を大きく動かす肩回しで活性化できる可能性があると下記の記事で紹介しました。


褐色脂肪細胞のほかにも、肩回しがダイエットを成功に導く大きな理由があります。それは、「抗重力筋」が強まると考えられるため。

ふだん、あまり気にすることではありませんが、私たちが立ち歩くなどの行動をするとき、重力に逆らっています。その重力の抵抗をなくしてバランスを保つために働くのが抗重力筋で、代表的なのは肩の筋肉である僧帽筋、胸の筋肉である大胸筋や小胸筋、お尻の筋肉である大殿筋と中殿筋、おなかの筋肉である腹直筋、背骨に密着する筋肉である脊柱起立筋、太ももの筋肉である大腿四頭筋です。以上あげた筋肉は一例ですが、重力に逆らって体を支える筋肉を総称して、抗重力筋といいます。

抗重力筋が衰えると、体の重みを支えきれなくなるため、姿勢が悪くなってしまうと考えられます。まっ先に起こるのは、地面から離れた部位である首や背中の前曲がり(ネコ背)だといわれます。前曲がりになると、バストが垂れてきて、内臓下垂も手伝って下腹が突き出やすくなると考えられます。

このままほうっておけば、おなかまわりに脂肪がつきやすくなって、ウエストのくびれが失われた寸胴体型になる可能性もあります。このころには、お尻も垂れているでしょう。

そうして、最終的には骨盤もゆがんで脚や脚が起こり下半身に脂肪がつきやすくなるとともに、ひざ痛さえ招く可能性があるのです。

肩甲骨を大きく動かす肩回しをやれば、抗重力筋のうち肩甲骨とつながる脊柱起立筋や僧帽筋、小胸筋の弛緩・収縮がくり返されると考えられます。その結果、上半身の抗重力筋が強まって、ネコ背が改善される可能性があります。

また、上半身の抗重力筋が強まるのと連動して、おなかや太ももなどの抗重力筋も強まってきて、骨盤のゆがみやO脚X脚が改善する可能性もあります。ひいてはバストやヒップがアップしたり下腹がへこんできたりして、メリハリのある体型になってくることが期待できるのです。

肩回しのやり方

では、肩甲骨周辺にある褐色脂肪細胞を刺激し、抗重力筋も強まる作用が期待できる肩回しのやり方を紹介しましょう。くわしいやり方は、以下の図をご覧ください。

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まず、第1のポイントは、肩をゆっくりとダイナミックに回すことです。この肩回しでは、肩甲骨を大きく動かすことが最も重要になります。そのため、肩甲骨の動きを意識しながら、肩回しを行ってください。

第2のポイントは、深呼吸をすることです。肩を上げるときに息を鼻から吸い込み、肩を下げるときに息を口から吐き出します。深呼吸をすることで、胸や腹部の抗重力筋がより強まる作用が期待できるという利点もあります。

第3のポイントは、1日に最低2度は行うことです。私は、筋肉が硬くなりがちな起床時と、筋肉が柔軟になっている風呂上がりを推奨しています。起床時は脂肪が燃えやすい状態にあるといわれているため、ダイエットにはおすすめです。夜は、1日の疲れを取るという気持ちで、肩回しを行ってください。

肩回しは、前回しと後ろ回しを1セットとして、一度に5〜15セット行うようにしましょう。時間にして、5分程度でできると思います。

私の今までの経験上、肩甲骨を大きく動かす肩回しをやりだすと自然にやせてくる人が多く、月2キロ程度なら簡単に減量できる人も大勢いました。もちろん、誰でも肩回しを行えば、すぐに肩こりや肥満が改善できるとは限りませんが、とても簡単にできるのでみなさんもぜひ試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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