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【ほうれい線対策に医師が推奨】顔のシワ消し筋を効率よく刺激できる「まいうー体操」のやり方
最近は顔体操がメディアで話題になることが多いですが、間違ったやり方をすると顔のシワを作る筋肉が動かされて、ほうれい線などのシワをさらに深める原因になってしまう可能性があるそうです。
東京警察病院形成外科医師の澤田彰史先生によると、なんとシワ作り筋を刺激することなく、シワ消し筋だけを動かすことができる顔体操があるといいます。くわしいお話を聞きました。「シワ作り筋」と「シワ消し筋」については、同じく澤田先生に解説いただいた記事があるので、一番下の関連記事をご覧ください。
まいうー体操はシワ消し筋だけを使うことができる
ほうれい線を消すには、ほおの皮膚や脂肪を支えている顔筋(正式には表情筋という)を強化することが重要だといわれています。
全身の筋肉量は年を取るにつれて減っていきますが、顔筋も例外ではありません。顔筋が減ると、ほおは支えを失い垂れ下がって、ほうれい線ができ、マリオネットライン(あやつり人形の口元のような深い縦ジワ)もできやすくなるといいます。たとえ脂肪が増えなくても、筋肉が減ればほおがくぼみ、ほうれい線が深くなると考えられます。当然、どちらも老け顔を招いてしまいます。
そこで私は、顔筋の中でもシワ消し筋だけを強化できることが期待できる「まいうー体操」を考案しました。口を大きく開けて「まー」「いー」「うー」と唱えるだけの簡単な顔体操です。
ほうれい線を消すには、顔筋の強化が重要ですが、額にある前頭筋や唇の両端にある口角下制筋などのシワ作り筋を使ってはいけません。そこで、まいうー体操では、大頬骨筋(だいきょうこつきん)や小頬骨筋、笑筋(しょうきん)、顎舌骨筋(がくぜっこつきん)といったシワ消し筋だけを使うようにしています。
顔筋のうち、ふだん使われているのは20〜30%だといわれています。つまり顔筋は、意識して使えば効率よく強化できると考えられるのです。
まいうー体操は、ほうれい線などのシワの改善が期待できるだけではありません。顔筋を動かすので血液やリンパ液の流れが良くなって顔のむくみが取れたり、二重あごが改善したりする作用もあると私は考えています。くすみを消して血色を改善したい、小顔になりたいという人にも役立つのではないでしょうか。
まいうー体操のやり方
まいうー体操は、口を大きく開けて「まー」「いー」「うー」と発生するだけの簡単な顔体操です。やり方は、下記の図をご覧ください。
①「ま」の動作
まず「ま」の動作では、あごの下の顎舌骨筋(がくぜっこつきん)を意識して発声します。顎舌骨筋を強化すれば、ほおが引き締まり、ほうれい線や二重あごの改善に繋がると考えられます。
この動作を行うさいは、眉毛を上げて額にある前頭筋を使わないこと。おでこに横ジワができてしまうからです。
②「い」の動作
次に「い」の動作では、口を大きく左右に引きます。このとき大頬骨筋や小頬骨筋・笑筋を使って、ほおと口角を笑顔を作るイメージで上げます。口角を下げると、口角下制筋というシワ作り筋が使われるので要注意。大頬骨筋や小頬骨筋・笑筋などが強化されると、ほおが引き上げられるため、ほうれい線の改善につながると考えられます。
この動作は、上の歯と下の歯を少し離して行います。歯を食いしばると両耳の下のあごにある咬筋(こうきん)が使われて太くなり、エラが張ってしまう可能性があります。
③「う」の動作
最後の「う」の動作では、口をすぼめて唇を前に突き出します。このとき、口を取り囲んでいる口輪筋が使われ、ほうれい線が薄くなるのが実感できると思います。口輪筋を使うことで、ほうれい線に直接作用するのです。
この動作では、眉間にある皺眉筋(しゅうびきん)や、鼻にある上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)を使ってはいけません。眉間や鼻にシワができていないことを確認しましょう。
まいうー体操は、3動作をそれぞれ10秒ずつキープすることを1日に15回くり返します(15回を1日に2〜3回に分けて行ってもかまいません。)ただし、シワ作り筋を使わないように、最初は鏡を見ながら、おでこや眉間などにシワができていないことを確認しながら行ってください。
まいうー体操はいつでも、どこでも行えますが、おすすめは大きな声を出せる入浴中です。大きな声を出せば自律神経の働きや血行などがよくなるため、皮膚の再生が促されると考えられます。下記の記事で紹介している42℃洗顔と一緒に行うと、さらに作用が高くなると私は考えています。
まいうー体操は、1カ月続ければ十分な作用が期待できます。あるテレビ番組で50代の女性タレントにまいうー体操や42℃洗顔などを実行してもらったところ、1カ月後にはほうれい線がきれいに改善しました。もちろん、誰でも必ずシワが改善するわけではありませんが、簡単に試すことができる方法なので、まずは1ヵ月続けてみてください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© カラダネ © Fotolia
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