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【子宮筋腫を小さくするには】専門医が体の冷え対策を推奨。おすすめの生活習慣や食べ物とは?

解説 いけした女性クリニック銀座院長
池下育子

冷えは万病の元といいますが、子宮筋腫をはじめとする婦人病も、体の冷えと深い関係があるようです。

体の冷えを改善して、子宮筋腫の症状を少しでもよくするための対策をいけした女性クリニック銀座院長の池下育子先生にお聞きしました。

子宮筋腫は、ほかの病気でも同じような症状がみられるケースが多いため、発症に長期間気づくことができない人が多い病気です。自覚症状に気づいたら速やかに産婦人科で検査を受けてください。

子宮筋腫の人は体の冷えを改善することを心がけよう

体の冷えは、免疫力の低下と血流障害を招き、子宮筋腫を含む婦人病の原因になる

子宮筋腫は、正直にいうと、今のところ根本原因が特定されていないのが実情です。

しかし、子宮筋腫を含む婦人病の患者さんには、ある共通した特徴があります。それは、体の冷えに悩まされている人が多いということです。

体の冷えは、免疫力(病気から体を守る力)を低下させるだけでなく、自律神経(意志とは無関係に血管や内臓の働きを支配する神経)の働きを乱して、血流障害を招きます。そのため、冷え体質は、婦人病の温床になると考えられているのです。

おなかが冷えると骨盤内の血流が悪くなり、子宮に酸素や栄養が行き渡りにくくなる

体の冷えを訴える女性は、たいていおなかが冷えています。おなかが冷えると、深部にある骨盤内の血流が悪くなり、子宮に酸素や栄養が十分に行き渡りにくくなります。そうなったら、婦人病が起こるのも無理はありません。

とりわけ、子宮筋腫の患者さんは、子宮にほど近い、おなかの周囲が冷えている場合が多いのです。

冷え体質を改善すると、子宮筋腫の肥大化の予防や筋腫の縮小に繋がる

私たちの体は、通常、37度C前後の体温を維持しています。この体温が維持されないと、心臓をはじめとする体じゅうのあらゆる臓器・器官が正常に機能しません。

そのため、体が冷えを感じると、自律神経の一つである交感神経(体を活動的にする神経)が優位に働いて、血管が収縮して熱が体外に放出されるのを防ぎます。

そして、体温が一定に保たれるようになると、今度は副交感神経(体を休ませる神経)が優位に働いて、血管を拡張させて体外に熱を放散させます。

こうした自律神経の絶妙なバランスによって、体温は一定レベルに保たれるのです。

しかし、冷房の効いた部屋で長時間過ごしたり、冷たい飲み物をたくさん飲んだりして体が冷やされつづけると、常に交感神経が優位に働き、冷え体質に陥ることになります。

ですから、子宮筋腫が見つかった人は、症状の悪化を防ぐためにも、冷え体質の改善を心がけることが大切です。

体の冷えの改善におすすめの対策

冷えの改善にはショウガを食べることが特におすすめ

冷え体質の改善には、運動習慣を心がける、ショウガなど体を温める食べ物をとる、冷たい飲み物はさける、部屋の冷房を効かせすぎない、足湯に入るといった対策がおすすめです。

中でも、ショウガを食べることは、誰でも手軽に取り組める方法なので、おなかの血流アップを気にする人には特におすすめです。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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