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【COPD対策】息切れは洗髪や洗顔、歯磨きなどで起こりやすい。【口すぼめ呼吸】で整えよう

解説 南越谷健身会クリニック院長
周東 寛

COPD(慢性閉塞性肺疾患)のつらい症状である「息切れパニック」。息切れが悪化して呼吸困難に陥りますが、日常動作が引き金となって起こることがあります。

この記事では、注意する必要がある日常生活の動作について、医師の周東先生に話をお聞きしました。息切れパニックを招きやすい日常動作4つとともに、息切れパニックを起こさないための予防法を紹介するので参考にしてください。

COPDの可能性がある方は、呼吸器科、呼吸器内科などの専門医に診てもらうことが重要です。そのうえで、記事で紹介する要注意動作や対処法も参考にしてください。



COPDの要注意動作

腕を上げる動作
腕を上げると、胸の動きが制限されて呼吸がしにくくなります。具体的には、洗濯物干しや洗髪、服の着替えといった動作です。

腕を使ってくり返す動作
くり返し動作は、リズムがついてペースが速くなったり、力を入れつづけたりして息苦しくなります。掃除機かけや歯磨き、ゴシゴシと体を洗う動作などが該当します。

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しゃがみ動作
しゃがんで前かがみになると、横隔膜の動きが制限されるため、呼吸がしにくくなります。例えば、草むしりや靴下の着用などの動作です。

息を止める動作
息が止まると呼吸のリズムが乱れ、息苦しくなります。洗顔・排便・食事のときには無意識のうちに息が止まってしまうので要注意です。

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息切れパニックを起こさないための対処法

息苦しいからといって、食事の回数を減らしたり、家事をおろそかにしたり、入浴するのをやめたりしてはいけません。動作を工夫することで息苦しさは軽減できます。

ポイントは、動作に呼吸を合わせるのではなく、呼吸に動作を合わせることです。息を止めてはいけません。息を吐きながら動き、適度に休みを入れて呼吸を整えましょう。
呼吸を整えるさいには、口すぼめ呼吸法(口をすぼめながら、吸ったときの2倍の時間をかけて息を吐き、呼吸を正常な状態に整える)を行ってください。口すぼめ呼吸法については、別の記事で紹介しています。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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