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首・肩・腰の長引く痛みもモヤモヤ血管が原因?指で押してモヤモヤ血管を消す治し方

解説奥野クリニック院長
奥野祐次

体のさまざまな箇所で痛みが長引いている…。そうした経験がある人は非常に多いと思います。
長引く痛みの原因の一つとして、「モヤモヤ血管」の存在をご存知でしょうか。

「モヤモヤ血管とはなにか」「なぜできるのか」などは、奥野クリニック、奥野祐次先生が執筆された下記の記事をお読みください。

これまで、カラダネではモヤモヤ血管について、奥野先生に何度か解説いただいていますが、今回は特に首や肩、腰の長引く痛みとモヤモヤ血管についてくわしく解説をいただきました。


なお、モヤモヤ血管についてどこよりもくわしく解説されている奥野祐次先生の最新刊書籍
『長引く痛みを治したいなら「モヤモヤ血管」を押しなさい』
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慢性腰痛の原因は背骨の変形?もしもそうなら全員が腰痛持ちのはず

初めに申し上げておきますが首や肩、腰の痛みで悩んでいる方は、まずは専門医に診てもらうことが重要です。負担の軽い治療で簡単に治ってしまったり、逆に重病が隠れていたりする場合があるからです。

その上で、痛みが長引いていて治療しても治らない人は、その原因としてモヤモヤ血管を疑ってみてください。

ここで腰痛を例にちょっとおもしろい話をしましょう。

腰痛を訴えて病院へ行くとレントゲン検査で「腰椎(腰の部分の背骨)が変形している」といわれた経験のある方、多いのではないでしょうか。
例えば変形した背骨が神経を圧迫(障害)している場合、多くは腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、腰椎椎間板ヘルニアなどと診断されます。

背骨の変形があっても神経の圧迫が画像では認められない場合はどうでしょう。痛みが長引く場合は変形性腰椎症、いわゆる慢性腰痛と診断されます。慢性腰痛は、いわば長引く痛みの代表選手です。

しかし、ここでよく考えてみましょう。
腰痛の原因は本当に腰椎の変形だけなのでしょうか。

もしそうなら、40代以上の人のほとんど全員が腰痛持ちのはずです。なぜなら年齢を重ねると誰もが背骨は多かれ少なかれ変形するから。
でも、実際は腰痛知らずでピンピンしている人も多いのではないでしょうか

結局のところ今までよくいわれてきた背骨の変形が、長引く腰痛の原因とは断定できないのです。むしろ現実にはそうでないケースの方が多いのではないかと私は推測しています。
モヤモヤ血管 レントゲン.jpg
では、なぜこのような診断名になるのでしょうか。
整形外科では
「腰痛の患者さんがきた」→「レントゲン写真を撮って画像を見た」→「命を脅かす病気の可能性はない。画像では神経の障害はなさそうだが、背骨の変形は多少なりともある」→「原因がはっきりしない。でも診断名は変形性腰痛症としておこう」
という流れが多いと思います。

つまり、誤解をおそれずいうなら原因不明の慢性腰痛は「変形性腰椎症」と診断される可能性があるのです。

もしも慢性腰痛が背骨の変形だけで起こるなら、変形を正せば治るはずです。
ところが、実際は変形を正すような運動をしても手術をしても痛みが引かない人がおおぜいいます。つまり、原因はほかにもあると考えるのがふつうです。

ひざ痛の原因も同じことがいえます。以前は(というか今もそうかもしれませんが)、ひざ痛の原因というと版で押したように「軟骨のすり減り」といわれました。
ところが、実際は軟骨がすり減っていても痛まない人もいるし、逆にあまりすり減っていないのに痛む人もいます。

つまり、軟骨のすり減りだけがひざ痛の原因とはいえないのです。

常識は変わりつつあります。

奥野医師は、なぜモヤモヤ血管が痛みの原因と気づいたのか

私は、長引く腰痛の原因にはモヤモヤ血管がかかわっていると考えています。腰痛だけではなく、重症の肩こりや首の長引く痛みもモヤモヤ血管が重大原因だと推測しています。

とはいえ、今まで「モヤモヤ血管が原因」と整形外科でいわれた人はほぼいないでしょう。これは、長引く痛みの原因にモヤモヤ血管があることを知らない医師が多いため。

通常、整形外科で撮るレントゲン写真は骨や神経を写すためのもの。血管は写りません。診断材料が、骨と神経の写った写真というわけです。
つまりモヤモヤ血管を見たことがないのです。しかしそれは仕方のないことです。
s_モヤモヤ血管 写真.jpg
血管をレントゲン写真で見るためには、血管に造影剤を少量流す必要があります。すると、モヤモヤ血管を画像としてとらえることができます。
私はもともと整形外科医ではなくガン治療の経験があり、カテーテルという細長い管を動脈に通して治療をしていました。

少し大げさないい方をすると、私はこれまで血管の画像を見ながら行う治療ばかりしてきたのです。そうした中で、たまたま肩の痛みを訴える女性の患部にモヤモヤっとした病的な血管が作られ、炎症を起こしていると気づいたわけです。

モヤモヤ血管チェック!あなたの腰や首・肩の痛みはモヤモヤ血管が原因??

ところで、みなさんが気にしているのは自分の腰痛にモヤモヤ血管が関係しているかどうか、ということでしょう。
簡単なチェック法を用意しました↓↓↓痛み方が目安です。
s_腰のモヤモヤチェック.jpg
首・肩の痛みやこりがモヤモヤ血管が原因かどうかについてもチェック表を用意しました。こちらも痛み方を目安にしてみてください↓↓↓
いずれも、モヤモヤ血管が原因の場合は「ズキズキ」「ジンジン」「チクチク」と痛む人が多いという特徴があります。
s_首と肩モヤモヤチェック.jpg

指で押すだけ!モヤモヤ血管の治し方【10秒指圧】

モヤモヤ血管が痛みの原因なら、私も病院で行っているカテーテル治療を受けるのがベスト。
モヤモヤ血管を消すカテーテル治療とは、カテーテルというチューブを血管内部に挿入して細かな粒子を投与し、余計な血管を減らすというもの。体への負担も非常に軽い点でもおすすめできます。

私は、カテーテル治療に加えて自己治療もすすめています。やり方は簡単で指などで患部を押すだけです。

s_モヤモヤ.jpg正常な血管は、指で押して圧力を加えても退縮することはありません。ところが、モヤモヤ血管の場合は極めて細くてグチャグチャしており、圧力を加えると退縮しやすい(消えやすい)のです。

押す場所はズバリ押して痛みのある場所。10秒間指で押してください。押す強さは爪が白くなる程度です。ただし、やりすぎは禁物です。無理は絶対にしないでください。
実際にこの10秒指圧(押圧ともいう)を患者さんにすすめたところ、痛みの軽くなる人がたくさんいます。
私はカテーテル治療を受けにきた患者さんに、治療後の自力ケアとしてすすめています。痛みが軽い人なら、10秒指圧で改善してしまう人も多いはずです。


腰の10秒指圧のやり方図解。モヤモヤ血管を自力で対策①

まずは腰の10秒指圧を試してみましょう。基本は痛む場所を押すことです。とはいえ腰の中でもモヤモヤ血管ができやすい場所があります。
一つは椎間関節の周囲、もう一つは仙腸関節の周囲。両方にモヤモヤ血管ができる場合もあります。まずは探してみましょう。

腰の椎間関節のモヤモヤ血管の見つけ方

s_モヤモヤ血管の探し方 椎間.jpg

腰の仙腸関節のモヤモヤ血管の見つけ方

s_モヤモヤ血管の探し方 仙腸.jpg

モヤモヤ血管がある場所、見当がつきましたか?次は、押してみましょう。

モヤモヤ血管対策!腰の10秒指圧のやり方(椎間関節の場合)

s_モヤモヤ血管の押し方 椎間.jpg

モヤモヤ血管対策!腰の10秒指圧のやり方(仙腸関節の場合)

s_モヤモヤ血管の押し方 仙腸関節.jpg

首や肩の10秒指圧のやり方図解。モヤモヤ血管を自力で対策②

首と肩の10秒指圧も、基本は痛む場所を押すことです。とはいえモヤモヤ血管ができやすい場所があります。
ただし、首は非常に繊細な場所のため、首の前や横を押すのは厳禁です。

首と肩のモヤモヤ血管の見つけ方

s_モヤモヤ血管の探し方 首と肩.jpg

モヤモヤ血管対策!首と肩の10秒指圧のやり方(やり方注意!)

s_モヤモヤ血管の押し方 首と肩.jpg
やり方は以上です。もう一度いいますが、首は血管や神経の通り道ですので、首の前や横を押すのは厳禁です。

いかがでしょうか。モヤモヤ血管対策、試してみてください。ただし、専門医に診てもらったうえで原因がよくわからず治療をしてもなかなかよくならない場合に試してみていただきたいと思います。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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出典:『長引く痛みを治したいなら「モヤモヤ血管」を押しなさい』

s_モヤモヤ血管_表1.jpgひざ痛、腰痛、肩こりなど、長引くつらい痛みを自分で治すための決定版ガイド。
「モヤモヤ血管=悪い血管」を探して患部を15秒押すだけ。
部位別・症状別に、豊富なイラストとともにわかりやすく解説します。

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