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【糖尿病が改善するツボ刺激】240mg/dLの高血糖も8%超のヘモグロビンA1cも正常化

解説 佐々木整体治療院院長
佐々木繁光

高血糖の改善に役立つセルフケアとして、すい臓へと通じるツボ刺激がおすすめです。
太もも前面のほぼ真ん中あたりにあり、両手の親指で押した時に特に痛みを強く感じる部分がツボの場所です。
くわしいやり方については、一番下の関連記事をご覧ください。

実際に糖尿病と診断され、このツボ押しを実践したという人の体験談を紹介します。治療家の佐々木先生が健康情報誌『わかさ』で2018年に紹介したものです。

なお、糖尿病の人は必ず病院で治療を受けることが肝心です。

スナック菓子をひと袋一度に食べていた

東京都の吉田恭子さん(主婦・68歳・仮名)は、肩こりと腰痛の治療で通院している患者さんです。あるとき、「実は血糖値が高くて困っている」と相談されました。

吉田さんが病院で検査をしたところ、空腹時血糖値が240mg/dL(基準値は110mg/dL未満。126mg/dL以上で糖尿病型)、ヘモグロビンA1cは8.5%(1~2ヵ月間の血糖値の推移を示す指標。6.5%以上で糖尿病型)もあり、糖尿病と診断され薬を処方されたそうです。
 
吉田さんは、お酒は飲みませんが揚げ物などの脂っこい料理が大好きで、60歳を過ぎたころから体重が増え、血糖値も少しずつ上がっていました。
それに加えて、そのころには家族のことで精神的なストレスがあり、間食にスナック菓子をひと袋一度に食べてしまったり、夜寝る前に夜食をたくさんとったりして気晴らしをしていたのが、血糖値を上げる原因だったようです。

血糖値が下がって医師も驚いた

私が吉田さんの左太ももにあるツボを押したところ、痛みで飛び上がりそうになっていたのが印象的でした。
吉田さんは2週間後に来院するまでの間、一生懸命に太もものツボを押したそうです。「気がついたときにツボを押していたら、ツボを押すときの痛みがだんだん和らいできました」と、話してくれました。

3週間後、吉田さんが病院で血液検査を受けたら、空腹時血糖値は半分の120mg/dL、ヘモグロビンA1cは6.3%に下がっていました。この劇的な下がり方に主治医が驚いて「食生活の改善や運動を頑張ったのですね」とほめてくれたそうです。
吉田さんは特に食生活を変えたり運動に励んだりということはしなかったので、ツボ刺激のおかげです、と笑っていました。

血糖値の下がった吉田さんは、健康に本格的に気をつけるようになりました。野菜を多く食べたり、揚げ物や間食を控えたりしたのです。体重は10キロ減りました。現在は空腹時血糖値、ヘモグロビンA1cともに正常の範囲内です。
吉田さんは、糖尿病の薬をまだ飲んでいますが、このまま血糖値が下がっている状態が続けば、薬もやめられそうだと喜んでいます。

もちろん、ツボ刺激で誰もがよくなるわけではありません。病院での治療に加えて、セルフケアの一環として試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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