股関節痛の治し方【また伸ばしストレッチ】で運動時の痛みがほぼ解消(体験談②)|カラダネ

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股関節痛の治し方【また伸ばしストレッチ】で運動時の痛みがほぼ解消(体験談②)

解説 竹谷内医院院長
竹谷内康修

股関節に痛みや不調が起こると、今まで楽しんできたテニスや登山などの趣味ができなくなることはよくあります。
中断していた趣味を再開するためにも、少しでも長く趣味を楽しむためにも、不調を感じたら自力ケアを行いましょう。

この記事では、竹谷内医院院長で整形外科医の竹谷内康修先生に、「また伸ばし」という運動療法を行って趣味が再開できた人を紹介していただきました。また伸ばしのやり方については、一番下の関連記事をご覧ください。この記事は、健康情報誌『夢21』で2018年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

痛いのに検査では「異常なし」

東京に住む大森保志さん(仮名・68歳)は、2018年5月、歩行時に左股関節の痛みを覚えるようになり、徐々に階段の昇りがつらくなってきたといいます。そのため、定年退職後に趣味のゴルフを楽しんでいた大森さんですが、股関節の異常で中断せざるをえなくなってしまったのです。

そのうち、左足のつけ根と左のおにも痛みが出てきたため、大森さんは近くの整形外科を受診したそうです。

レントゲン検査の結果は「異常なし」でした。とはいえ、レントゲン検査は患者さんが寝た状態で撮影することが多く、このとき体重が股関節にかかりません。すると、股関節の狭まりがわからなくなってしまうことがあります。大森さんの症状から見ると、変形性股関節症で左股関節のすき間が狭くなっていたと考えて間違いないでしょう。

整形外科では痛み止めの薬が処方されましたが、大森さんの場合、症状の改善が見られなかったため、私のクリニックを訪れました。今年の6月のことです。

大好きなゴルフを再開!

大森さんを診察すると、左の太ももの筋肉が細くなっていました。理由は明らかではありませんが、股関節やひざが悪い人は太ももの筋肉がやせる傾向が見られます。
また、左足を内側や外側に倒したときに痛みがあり、可動域(動かせる範囲)も右足に比べて30度ほど少なくなっていました。

そこで、大森さんには1カ月2回、当院で治療を受けてもらい、自宅では「また伸ばし」を毎日行うように指導しました。

大森さんの場合は、少し痛みが強かったため、また伸ばしをゆっくりと慎重にやるように指導しました。痛みを感じたらすぐに中止し、慣れてきたら1日に3回程度行うようにしたのです。
すると、大森さんの股関節痛は1カ月で快方へ向かいはじめました。その後も当院での治療とまた伸ばしを続けたところ、3カ月後には歩行中の痛みはほぼ解消しています。

現在でもまた伸ばしを続けている大森さん。大好きなゴルフも再開でき、日々の生活を楽しんでいるそうです。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一痛みが悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事にある体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。


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