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【脳梗塞の予防】心臓や首で作られる血栓に要注意。検査法や治療法は?

解説山口クリニック院長 脳神経外科医
山口三千夫

脳梗塞には、発症すると重症化しやすい種類のものがあるといいます。山口クリニック院長で脳神経外科医の山口三千夫先生にくわしくお聞きしました。重症化を防ぐ方法もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

もちろん、脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうことが大切です。

カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしものときの対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。

重症化しやすい脳梗塞のタイプ

タイプ① 心臓でできた血栓が脳血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」

脳梗塞の中でも重症化しやすいタイプの1つが、心臓で作られた大きい血栓(血液の塊)が脳に流れ、脳血管をふさぐ心原性脳塞栓症です。

心原性脳塞栓症は、心臓の上部にある心房だけが細かく震える状態になる心房細動という不整脈によって起こります。心房細動が起こると血流が悪くなって血栓が作られやすくなり、この血栓が脳に運ばれて脳血管をふさぐと心原性脳塞栓症を発症します。

心房細動は自覚しにくく、健康診断の心電図検査で初めて見つかる人も多くいます。この検査中に心房細動が起こらないこともあるので、見つけるには24時間心電図の検査を受けることが必要です。

心房細動が見つかった場合、抗凝固薬を服用することで、心原性脳塞栓症を防ぐことができます。また最近は、薬物を用いない治療(カテーテルアブレーションなど)も行われています。

タイプ② 首の血管にできた血栓が脳血管をふさぐ「アテローム血栓性脳梗塞」

ほかにも重症化しやすい脳梗塞としては、頸動脈狭窄(けいどうみゃくきょうさく。首の血管が狭くなった状態)によるアテローム血栓性脳梗塞があります。これは首の血管にできた血栓が脳まで流れて、脳血管をふさぐタイプです。

頸動脈狭窄を見つけるには、超音波による頸動脈エコー検査を受ける必要があります。狭窄が軽い場合は生活習慣の改善に加え、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる薬や降圧剤を服用します。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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●山口クリニック院長
〒663-8204
西宮市高松町4-8 プレラにしのみや 3F
阪急神戸線西宮北口駅 南側改札口徒歩3分
0798-63-9550
 http://www.ycl-i.com


昭和37年 :岐阜県立医科大学卒業
     一年間のインターンのあと母校の第2外科入局、外科と脳外科の研修
昭和42年~44年:シカゴ大学脳外科に留学(脳浮腫の生化学的研究)
昭和45年 :岐阜大学医学部第二外科助手
昭和47年 :神戸大学脳神経外科助手
昭和49年~51年:米国国立衛生研究所留学
昭和51年 :シカゴ市のクック郡病院脳外科医師
昭和52年 :神戸大学へ帰り昭和54年講師に昇任
昭和59年 :神戸大学医療技術短期大学部教授に昇任
平成6年 :神戸大学医学部保健学科教授
平成13年3月 :同上停年退職し5月より山口クリニック開設