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【脳梗塞・脳出血の再発を防ぐには?】再発しやすいのは退院時に後遺症が重い人や心房細動・狭心症などの病歴がある人

解説 陣の内脳神経外科クリニック院長
陣内敬文

脳梗塞や脳出血はとても再発率が高いのが特徴です。そこで、再発しやすい人について、陣の内脳神経外科クリニック院長の陣内敬文先生にお聞きしました。

もちろん、脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうことが大切です。

カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしもの時の対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。

「自分が再発しやすいタイプか」を知ろう

脳梗塞や脳出血の患者の半数が10年以内に再発している

脳梗塞や脳出血を一度発症した人の再発率は、初めて発症する確率(初発率)に比べ、かなり高くなります。実際に、福岡県久山町の調査によると、半数の患者さんが10年以内に再発しているのです。

再発率は、初発から早い時期ほど高く、その後は低くなります。脳梗塞の再発率は最初の2年で10%、脳出血の再発率は最初の1年で48%となっているので、一命をとりとめても油断できません。

初発が脳梗塞の場合、再発も大半は脳梗塞です。しかし初発が脳出血の場合、再発は脳出血が58%、脳梗塞が42%で、必ずしも脳出血を再発するわけではありません。

退院時に後遺症が重い人、心房細動や狭心症などの病歴がある人は要注意

再発を防ぐためには、「どんな人が再発しやすいか?」を知ることが重要です。再発しやすい人には特徴があります。

再発しやすいのは、退院時にマヒなどの後遺症が重い人や、心房細動(不整脈の一種)、一過性脳虚血発作(脳梗塞などの前兆の一種)、狭心症、心筋梗塞などの病歴がある人です。もちろん、生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)のある人も再発の危険性が高まります。

ですから、生活習慣の改善が必要になります。

脳梗塞や脳出血になった人は、糖尿病や高血圧などの治療(脳梗塞の場合は抗血栓薬の服用)を続けるとともに、食事や運動習慣を見直しましょう。ストレスをためないことも重要です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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