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【脳梗塞の予防法】車や電車などでの長時間移動時は「かかと上げ下げ」がおすすめ

解説 陣の内脳神経外科クリニック院長
陣内敬文

この記事では、車や電車に長時間乗る場合の脳梗塞の予防法について、陣の内脳神経外科クリニック院長の陣内敬文先生にお聞きしました。

脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうことが大切です。

カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしものときの対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。

脳梗塞を防ぐには、こまめに足を動かして血流の悪化を防ぐことが大切

長時間じっとしていると、血流が悪化して血栓が生じ、脳梗塞につながる可能性が高くなる

東日本大震災が起こったとき、避難所で脳梗塞を発症する人が続出し、大きな問題になりました。理由は以下のとおりです。

長時間、体を動かさずにじっとしていると、血流が悪くなってしまいます。すると血流がよどんで血栓(血液の塊)が生じ、その血栓が脳へと到達し、脳血管がつまってしまうのです。

車や電車に長時間乗る場合は、太ももやふくらはぎを意識的に動かすのがおすすめ

これと同じことは、車や電車の中、飛行機での長時間移動でじっと座っているときにも起こります。このようなときにできやすい血栓を防ぐポイントは、こまめに足を動かすことです。

下半身には、全身の筋肉の約7割が集中しています。そのため、太ももやふくらはぎを意識的に動かすと、筋肉のポンプ作用によって全身の血液循環が促されるのです。

自動車で遠出したときは、1〜2時間おきにパーキングエリアや道の駅などへ寄り、少し歩くといいでしょう。

電車や飛行機に長時間乗るときは、かかとを上げ下げしてください。そうすると、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎのポンプ作用が働き、血流の悪化を防げます。血栓をできにくくすることが何より肝心です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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