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老け顔の象徴【ほうれい線】を薄くしたい!乾燥やコラーゲンの減少を防ぐ対策

解説 東京警察病院形成外科医師
澤田彰史

見た目が若く見える人、老けて見える人の違いはどこにあるのでしょうか。
原因の一つに「ほうれい線」があります。ほうれい線が深くなり、しかも顔の中で長く伸びると老けて見えるのです。

ほうれい線を深く長くする重大原因には、「乾燥」と「コラーゲンの減少」があげられます。くわしくは一番下の関連記事をご覧ください。この記事では、形成外科医の澤田彰史先生に対策について聞きました。



老けて見える人の肌はいわば「干物肌」の状態

同じ年齢でも、見た目が若く見える人と老けて見える人がいます。
肌の違いでいうと、老けて見える人は、肌の水分やコラーゲンが減ってしまっていて、細胞そのものがまるで干からびたような状態になっているものです。
少し強烈ないい方になりますが、「干物肌」ともいうべき状態でしょうか。
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そうなると当然、ほうれい線などは深く長くなって目立つようになります。

夏は紫外線対策、冬は保湿を

では、肌の干物化を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。  
肌の状態は、気候の変化の影響を強く受けます。

暑い夏は、なんといっても紫外線に要注意です。紫外線を浴びると、活性酸素(体をサビつかせて老化を進める物質)が大量に発生して真皮のコラーゲンやエラスチンなどを破壊し、メラニン(黒褐色の色素成分)も発生させます。その結果、シワやタルミだけでなく、メラニンによってシミができてしまうのです。  

さらに、活性酸素は皮膚の脂質を酸化することで肌細胞を老化させます。そのため、バリアー機能が低下して肌が乾燥し、肌への刺激に過敏になって皮膚炎も引き起こすのです。  
外出するときには、紫外線カット作用のある化粧品を使うなど、きちんと紫外線対策を行いましょう。

もうひとつ要注意なのは、外気が乾燥しやすい冬です。冬は、顔だけでなく、おなかや背中、むこうずねなどの肌も乾燥してカサカサになり、かゆみや湿疹が起こります。
これは皮膚掻痒症という中高年に多い病気で、加齢で皮脂の分泌量が減ることに加え、外気の乾燥によって肌のバリアー機能が低下し、かゆみなどの症状が現れるのです。

さらに冬は、外気の乾燥によって、ほうれい線をはじめ、顔にシワが刻まれたり、シミやクスミが増えたりします。寒さで血行も悪くなるため、肌トラブルだけでなく、抜け毛などの髪トラブルも多発します。  

必ず、化粧水などで保湿成分や栄養成分を肌に補うことが大切です。ただし、保湿成分などは肌の奥まで浸透しにくいので、若いころのふっくら肌には戻りません。    

野菜とたんぱく質がたっぷりとれる食事を

睡眠や食事も重要です。

睡眠についていえば、遅くとも夜12時前に就寝すると、肌の新陳代謝を促す成長ホルモンの分泌が盛んになるといわれます。 食事では、活性酸素の害を防ぐ抗酸化作用のあるビタミン類が多い野菜や果物を多くとりましょう。
野菜が苦手な人は、ジ
ュースにすれば大量の野菜を手軽にとることができます。  

肌細胞の材料になる、たんぱく質の補給も重要。特に、魚や大豆食品(豆乳や納豆、豆腐など)でたんぱく質を補うのがおすすめです。  

そして実は、肌の干物化を予防できる、取って置きの方法があります。それは、誰でも毎日実行しやすい「コラーゲン増やし洗顔」です。 コラーゲン増やし洗顔を行えば、肌の厚みと弾力を保つコラーゲンを増やす働きが期待できます。
これについては別の記事で説明しましょう。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©Fotolia ©カラダネ 

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