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老け顔は【ほうれい線】が原因?乾燥とコラーゲン不足が招くと医師警告

解説東京警察病院形成外科医師
澤田彰史

同じ年齢でも若く見える人、老けて見える人がいます。その差はいったいどこからくるのでしょう?
形成外科医の澤田彰史先生によると、実は肌の水分量が問題とか。水分が抜けるというと、夏の厳しい暑さのときはもちろんですが、実をいうと季節を問わず30代40代以降の人は要注意といいます。

澤田先生にくわしく解説していただきました。

老け顔の象徴はほうれい線。1センチ伸びると6歳老けて見える?

年齢を重ねると、誰もがある程度は老けが進みます。とはいえ、老けが目立つ人と目立たない人がいます。老けが目立つ要因はいくつかありますが、特に大問題なのは「ほうれい線」が深く刻まれ、長く伸びること。
ほうれい線は特によく目立つことから、老け顔の象徴とされています。  


ほうれい線は、鼻の両脇から唇の両端にかけて伸びているミゾで、医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」といいます。ほうれい線が深くクッキリと現れるようになると、実年齢よりもかなり老けた印象を相手に与えてしまいます。  


ある調査によれば、女性の見た目年齢を判断するときに「ほうれい線に注目する」と答えた人が76%、自分の年齢を「ほうれい線で判断する」と答えた人が70%もいたそうです。また、「ほうれい線が1センチ伸びると6歳老けて見られる」ともいわれます。  

ほうれい線に加えて、二重アゴ、首のシワも見た目年齢を左右

ほうれい線は、ほおの皮膚が重力の作用で垂れ下がることによって現れます。ご存じのようにほおは顔の中でも脂肪が最も多く、脂肪の重みで皮膚が垂れ下がり、ほうれい線がクッキリと現れるようになるのです。

そのまま放置すると、ほうれい線はさらに太く深くなって、マリオネットライン(操り人形の口元のような深い縦ジワ)ができたり、二重アゴになったりします。もちろん、ほうれい線だけでなくて額の横ジワ、目尻の小ジワ、ほおやアゴのタルミなども老けた印象を相手に与えます。また、意外に思うかも知れませんが、首の横ジワでも見た目年齢は左右されます。

当然ですが、目のまわりやほお、口元などにできやすいシミやクスミも、老けて見られる原因です。 みなさんも毎日欠かさずケアに努めていることでしょう。

老けて見られる人は、肌が干物化している?

では、ほうれい線やシワ、たるみ、シミなどが目立つ「老けが早い人」と、若々しい「老けの遅い人」では違いがどこにあるのでしょうか。まず私は、第一に注意すべきは「肌の乾燥」と考えています。
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私たちの肌は、上から順に表
皮(角質層・顆粒層・有棘層・基底層)、真皮、皮下脂肪という3つの組織からできています。、まず、表皮の角質層は、皮脂膜・細胞間脂質・NMF(天然保湿成分)などによって10~20%の水分を含み、肌に潤いを与えるとともに、細菌や有害物質から体を守るバリアーの働きを果たしています。ところが、年々これらの成分の分泌量は減少し、角質層の水分も減少していきます。これが人よりも早く進んだ結果、ほうれい線なども深くなるのです。

そして、もうひとつ重要なことは肌のコラーゲン不足です。
表皮の奥の真皮では、コラーゲンやエラスチンといった繊維状のたんぱく質が立体的な構造を形成し、肌に張りと弾力を与えています。特にコラーゲンは、建物でいうと柱のような役割を持っています。
ところが、コラーゲンも年々減っていきます。さらに、コラーゲンが紫外線や活性酸素(体をサビつかせて老化を進める物質)の悪影響を受けて、人よりも早く減ってしまうとほうれい線などが深く刻まれやすくなって、老け顔が進む可能性があります。
s_Fotolia_138915073_Subscription_Monthly_M.jpg肌が干物化すると老け顔になる

いかがでしょうか。人よりも老けて見られるという人は、乾燥とコラーゲン不足が原因の可能性があります。肌のみずみずしさや弾力が抜けて、いわば「干物化」した肌といういい方もできるでしょうか。
肌の干物化を防ぐ対策については、別の記事で解説することにしましょう。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©Fotolia ©カラダネ 

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