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【性格診断】あなたは長寿性格?短命性格? 大丈夫、性格は変えられます(シリーズ最終回)

解説 常葉大学健康科学部長 医療法人財団百葉の会銀座医院院長補佐・抗加齢センター長
久保 明

「長寿になる性格」をテーマに4回シリーズでお届けしています。寿命を延ばすには食事や運動に加えて、性格が重要なのです。
この記事は最終回。①〜③については、下記の関連記事をご覧ください。
いったい、自分の性格が長生きになりそうなのか、それとも短命なのかがわかる自己診断法を紹介します。

もしも、自分の性格が短命になる可能性があるとわかったら対策をしてください。その対策についても解説しています。
常葉大学健康科学部長の久保明先生に話を聞きました。

長寿を目指すなら性格に着目しよう

シリーズ①〜③で述べてきたように、米国のターマン博士とフリードマン博士が行った研究は、約1500人の男女を80年という長期にわたって追跡調査し、長寿と性格の関係を明らかにした、世界でも例のない画期的な研究です。

ただし、この研究は米国人を対象にしたものであり、私たち日本人にもこの研究結果のすべてが当てはまるわけではありません。また、この研究が行われた最中には第二次世界大戦(1939〜45年)が起こり、研究の対象者の中には戦争で死亡したり、精神に障害を受けたりした人もいたということを付記しておきます。

とはいえ、この研究により、長寿を目指すためには、自分の性格に着目する必要があることを私たちは知ることができました。これは、とても価値のあることです。

あなたは長寿になれる性格?

さて、ここでは、あなたの性格が長寿になる性格なのかを知るための診断テストを紹介します。下の表をご覧いただき、試してください。

あなたの性格診断テスト

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このテストは、ターマン博士とフリードマン博士、さらにルー・ゴールドバーグ博士の研究を参考にして改変したものです。 

短命性格でも長寿性格に変えられる

性格診断テストの結果、合計点が低く、勤勉性が乏しいと診断された人は、短命になる可能性があるとがっかりすることでしょう。
しかし、あきらめる必要はありません。誰でも今の自分自身の性格を変えることはできます。たとえ勤勉性が低いなどの短命性格であったとしても、努力しだいでこれを長寿性格に変えることができるのです。

研究を行ったフリードマン博士も、次のように助言しています。
「私たちの性格は一生変わらないわけではなく、ふだんから注意を心がけたり、生活習慣を変えたりすれば変えることができる。研究の対象者の中には、もともと勤勉性が低かったが、その後、みずからの性格を改め、80歳近くまで生きた人もいる」
希望が持てると思えないでしょうか。

性格診断テストで自分を振り返ることが重要

私は、この性格診断テストを行うことによって、自分の気持ちや考え方の内面を客観的に振り返るという習慣をつけることが、とても大切だと考えます。
そのうえで、診断テストで合計点が低かった人は、「何かをするときには計画を立て、準備をすることを心がける」「物を整理し、片づけることを心がける」「苦手なことを後回しにしない」「約束したことや決めたことを守る」といったことをふだんから意識し、自分なりに行動を変えてみることをおすすめします。

フリードマン博士は、「健康な人ほど幸福を感じている。健康的な生き方をすれば『健康な人生』という幸せを引き寄せられる。勤勉性が低い性格を改めれば、健康長寿という幸福を手に入れることができる」としています。

みなさんも、自分の性格を客観的に振り返り、寿命を縮める性格を改め、長寿性格を身につけることを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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