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【体験談②】逆流性食道炎が疑われた胃の不調が「逆流止めツボ押し」で改善

解説 東京中医学研究所所長・中医師
孫 維良

逆流性食道炎対策におすすめのツボとして、東京中医学研究所所長の孫 維良先生は、腕にある「内関」を挙げています。

この記事では、実際に内関を押した患者さんの体験談を孫先生に紹介していただきました。体験談は、健康情報誌『夢21』で2017年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

逆流性食道炎に悩んでいる方は、胃腸科や消化器科での治療とあわせて試してみてはいかがでしょうか。
内関の場所や押し方は、記事の下部にある関連記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ストレスが原因の胃痛と胸やけが「逆流止めツボ押し」で改善した

私は城西大学(埼玉県)、城西国際大学(千葉県)で、気功や推拿療法(中国伝統医学のツボ療法)を教えています。東京都に住む八木敦子さん(55歳・仮名)は、その生徒の一人でした。

ストレス性胃炎と診断される

八木さんは、職場で責任ある立場にあり、残業も多いそうです。知らず知らずのうちにストレスがたまり、胃がキリキリと痛むことが増えていました。食後には、胸やけや胃もたれが起こることがよくあったとのこと。

八木さんは、症状がなかなか治まらないので内科を受診した結果、ストレス性胃炎と診断され胃粘膜保護薬を処方されました。しかし、胸やけや胃痛は一向に改善しなかったため、胃の不調を改善する健康法を探すようになったといいます。そこで、気(東洋医学でいう生命エネルギー)の流れを整えて、体の不調を改善する気功や推拿(すいな)療法のことを知り、私の講座を受講したというわけです。

逆流止めツボ押しを実践

私が確認したところ、八木さんは、胃腸に通じている経絡(気の通り道)の「心包経(しんぽうけい)」の不調が疑われました。そこで、心包経に存在する「内関」のツボを押してみたのです。すると、八木さんはとても痛がったため、やはり気が滞っていることが胃の不調を招いていると考えられました。逆流性食道炎の可能性も私は考えました。

そこで、自分で経絡とツボを同時に刺激できる方法として私が考案した「逆流止めツボ押し(孫先生は『腕もみ』と呼んでいる。以下、腕もみという)」のやり方を八木さんに教え、自宅でやってもらうことにしたのです。

そして、食生活では、胃を刺激せず消化のいい食材を選び、ゆっくりかんで食べることも指導しました。また、何に気を配り、何を気にしなくてもいいか、気持ちにメリハリをつけるとストレスを遠ざけることができるとアドバイスしました。それ以来、八木さんは、朝と晩に腕もみを欠かさず続けています。

胸やけと胃痛が改善

私が腕もみを指導した1週間後、大学の教室で八木さんに会いました。「胃の調子はどうですか」と聞いてみると、すこぶる快調だという答えが返ってきました。逆流性食道炎と考えられた胸やけや胃痛も起こることがなくなったといいます。私のアドバイスのとおり、八木さんは余計な心配をしないように心がけているようで、胃の不調だけでなく、不眠も改善したと話してくれました。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事にある体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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