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頸椎症による肩こりや腕痛、手のしびれが【うなじ伸ばし】で3日後に軽快し驚いた

解説竹谷内医院院長・整形外科医 カイロプラクター
竹谷内康修

この記事を解説してくださっている整形外科医・竹谷内先生は、頸椎症(首の骨が変形して起こる病気)で首の痛みや肩こり、手のしびれを訴える患者さんに対し、通常の治療を行う以外に、神経の圧迫を取る「うなじ伸ばし」という方法を指導しています
うなじ伸ばしは、狭まった首の脊柱管(脊髄が通っている背骨の空洞)や椎間孔(脊柱管から神経が外に出るための穴)を、頭の重さと手の力によって直接広げます。そのため、実践するとすぐに変化を実感する人が多いようです。


ここでは、うなじ伸ばしを実践し、頸椎症の症状が改善した患者さんの例を竹谷内先生に紹介していただきました(健康情報誌『わかさ』にて2015年に掲載された記事を再編集しています)。

肩や腕の痛みとしびれが2週間でほぼ改善

うなじ伸ばしとは、以下の図のような体操です。くわしいやり方は、下記の関連記事をご覧ください。
unazinobashi.jpg埼玉県に住む会社員の森口康子さん(
仮名・50歳)は、昨年の11月に私の医院を訪れました。森口さんの話では、2カ月前のある日、急に右肩にこりを感じたのが始まりだったそうです。事務系の仕事をしている森口さんは、会社の決算期を控えて夏から残業続きでした。そうした疲れがたまって肩こりが起こったのだろうと考え、1カ月ほどは放っておいたといいます。

ところが、肩こりが消えないばかりか腕にも痛みが広がり、やがて右手の親指までしびれて手に力が入らず、パソコンでの文字の入力がつらくなってきたのです。

「右利きの私にとって、右手の痛みとしびれは致命傷で、仕事の効率が落ちました。整形外科でレントゲン検査を受けて異常なしと診断されたのですが、現実に痛みやしびれが出ているので、その整形外科で治療をお願いしました」

森口さんの場合、最初に処方された痛み止めの薬はあまり効かず、夜も1時間おきに目が覚めたため、効きの強い薬に変えてもらったそうです。すると、副作用で全身に湿疹が出たためその薬も使用を中止。
森口さんは別のやり方で治す方法がないかと調べて、私の医院にたどりついたというわけです。

森口さんは薬に不信感を抱いていたので、私は薬を使わない治療を行い「うなじ伸ばし」のやり方を指導しました。その1週間後に再来院した森口さんを診察すると、肩・腕の痛みと手のしびれが、7割方改善していたのです。

森口さんは次のように話してくれました。
「うなじ伸ばしを毎日の朝晩に行いました。すると、私の場合は3日めから痛みやしびれが和らぎ、手が自由自在に動くようになって、パソコンの作業がらくになりました」
その後も同様の治療とうなじ伸ばしを続けた結果、森口さんの頸椎症の症状は2週間でほぼ改善しています。

首の痛みが再発し悩んだが、うなじ伸ばしで2週間後に8割方が改善

神奈川県に住む会社員の豊田一郎さん(仮名・51歳)が私の医院に来院したのは昨年10月のこと。5年前に発症した頸椎症が再発し、症状が悪化したことを訴えてきたのです。

「私の場合、5年前は、近所の整形外科で処方された鎮痛剤を飲んで半年くらいで症状が治りました。ところが、1年前に首の痛みと右腕のしびれが再発。特に、歩いたり自転車に乗ったり、カバンを肩にかけたりすると腕が強くしびれ、右手の親指と人さし指にも痛みが走ったのです」

仕事にも支障をきたして困っている、という豊田さんにも、通常の治療のほかにうなじ伸ばしのやり方を指導しました。さらに、次のような注意事項も伝えました。頸椎症の人は、うつ伏せになって眠ると痛みやしびれが悪化する傾向があり、また、腕や手に痛みやしびれが出る人は、枕を高くして寝ると症状がらくになります。

豊田さんは、この寝るときの注意事項を守り、うなじ伸ばしを毎日2〜3回、欠かさず行ったそうです。そして、2週間後に頸椎症の症状が8割方改善。その後、歩いているときや自転車に乗っているときに起こっていた右腕や右手の痛みとしびれも改善し、「仕事がやりやすくなった」といって喜んでいます。

眠れないほどの痛みやしびれが改善し美姿勢になった

東京都に住む楠田博美さん(仮名・76歳)は、右の首から肩にかけて現れる痛みとしびれに10年以上も悩まされてきたといいます。ところが、ずっと我慢を続けてきたそうです。

昨年の夏になって症状が悪化。脳神経外科でMRI(磁気共鳴断層撮影)検査を受けて、頸椎の神経根が圧迫されていることがわかりました。脳の病気ではなかったので安心したものの、受診した脳神経外科では頸椎症の治療が受けられなかったそうです。

「体の右側を下にして寝ると、首の痛みやしびれが強まって眠れません。足の爪を切ろうとして上体を曲げたときも、症状が悪化するのです」
困った楠田さんは、脳神経外科から紹介されて私の医院に来院しました。そして、その場でうなじ伸ばしをやってもらったところ、「首や肩がらくになった」といって気に入ってくれました。

楠田さんは骨の老化が進み、ネコ背ぎみだったのですが、1日3回のうなじ伸ばしを続けて2カ月で頸椎症の症状がほとんど改善。丸まっていた背中もまっすぐになり、姿勢もよくなっていました。
今でも「気持ちがいい」といって、うなじ伸ばしを行っているそうです。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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