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親指や人さし指が痛む【手根管症候群】がテープ整体で改善し、患者さん自身も驚いた

解説 清水整形外科医院院長
清水泰雄

この記事では、手指・手首のしびれ・激痛・運動障害を引き起こす手根管症候群がテープ整体で改善した事例を専門医の清水先生に解説していただきました。

テープ整体は、誰でも気軽に行える簡単で安全な治療法です。手のしびれや痛みに悩んでいる人は、病院での治療とあわせて、一度試してみてはいかがでしょうか。詳しいやり方は、ページ下部の関連記事で紹介しています。

しびれが夜間や朝方に強く現れた

34歳の渡辺裕子さんは、右手の親指・人さし指・中指のしびれを訴えて、私の医院を訪れました。包丁を握ったり、箸を持ったりすることができず、主婦としてつらい思いをしているといいます。別の病院で手根管症候群と診断されて治療を続けていましたが、いっこうに改善せず、手術をすすめられて怖くなり、私のところへやってきたのです。

手根管症候群の症状は、夜間や朝方に強く現れます。渡辺さんの場合も、朝の起床時には右手が握ったような状態でこわばっていて、ゆっくり時間をかけて手のひらを広げなければならないということでした。しびれも強く、少し手を振るだけでも指先がピリピリとしびれてきます。夜間は指のしびれのため、なかなか寝つけなかったそうです。

そこで、渡辺さんの場合も最初にトリガーポイント療法(筋肉の圧痛点に局所麻酔薬を注射する)をしたあとに、手根管症候群のテープ整体で治療を行うことにしました。

指のしびれがテープを貼ったら爽快

テープ整体の特徴は、テープをるとすぐに症状が軽くなる人がいることです。渡辺さんの場合も、手首と前腕にテープを貼ったとたんに指のしびれが和らいだと、不思議そうな顔をしていました。

そのあと、渡辺さんには1週間に1回の通院に加えて、自宅でもテープ整体を行ってもらい、さらに前腕のトリガーポイントを指で押してほぐすこともしてもらいました。その結果、10回ほどの通院治療で右手のしびれが改善されたのです。

・記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事の体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。
・この記事は『わかさ夢MOOK20 手足のしびれ・神経痛 いとも簡単に速消えた! 神経若返り1分体操症状別No.1』で2016年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

写真/©カラダネ ©Fotolia

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