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【腱鞘炎が改善】整形外科医考案のテープ整体で痛みとしびれが軽快。指が自在に動いた

解説 清水整形外科医院院長
清水泰雄

この記事では、手指・手首のしびれ・激痛・運動障害を引き起こす腱鞘炎やばね指がテープ整体で改善した事例を専門医の清水先生に解説していただきました。
テープ整体は、誰でも気軽に行える簡単で安全な治療法です。手のしびれや痛みに悩んでいる人は、病院での治療とあわせて、一度試してみてはいかがでしょうか。詳しいやり方は、ページ下部の関連記事で紹介しています。



腱鞘炎による典型的なばね指だった

埼玉県に住む53歳の伊藤恵子さん(仮名)は、1年前に「右手の親指が動かしにくくなり、痛みもひどい」といって来院しました。職業は画家で、指を使いはじめると症状が強く出て、創作する意欲までなくなってしまうといいます。近所の整形外科で治療を続けていましたが、改善する兆しが見られないため、当院を訪ねてきたのです。

伊藤さんの症状は、腱鞘炎が悪化した典型的な「ばね指」(腱が引っかかって、手指が伸ばせなくなる症状)でした。伊藤さんは秋の展覧会に向けて、大作を制作中でしたが、指の動きが日増しに悪くなっていくのが気になって、創作を中断していました。

不思議なもので、腱鞘炎は気にすればするほど症状が悪化していきます。伊藤さんの場合も、指の動きがこのまま悪化していったら、画家の仕事を辞めるつもりだと落ち込んでいました。

そこで、私はまず伊藤さんの前腕にトリガーポイント療法(筋肉の圧痛点に局所麻酔薬を注射する)を行い、そのあと腱鞘炎のテープ整体による治療を施しました。

テープを貼ったら指がスッと伸びた

伊藤さんの場合は、テープ整体の作用はてきめんに現れました。テープを貼ったらすぐに伊藤さんは「あれっ?」という顔をし「動く、動く」とうれしそうな声を上げました。動かしにくかった右手の親指が、治療後にスッと伸びたのです。さらに痛みも和らいだといって喜んでいました。

私は伊藤さんに、自宅でも自分で腱鞘炎のテープ整体を行い、そのあとに前腕部のトリガーポイント(圧痛を伴うしこり)を指で押してほぐすように指導しました。結局、伊藤さんは計3回の治療で改善してしまいました。

・記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事の体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。
・この記事は『わかさ夢MOOK20 手足のしびれ・神経痛 いとも簡単に速消えた! 神経若返り1分体操症状別No.1』で2016年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

写真/©カラダネ ©Fotolia

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