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頭を動かすと起こる【めまいの治し方】着席して行う親指凝視体操がおすすめ
頭を動かしたり、視線を動かしたりして起こるめまい・ふらつきには、イスに座ったまま行えるリハビリ体操が役立ちます。
自分の手の親指を目で追うというシンプルな方法ですので、特別な道具も要らずとても簡単です。ぜひすべての種類を試してみてください。
専門医の新井基洋先生に話を聞きました。
もちろん、めまいに悩む人は専門医に診てもらうことが何より重要です。
めまいリハビリ体操の前に深呼吸してリラックス!
最初に紹介するのは、視線を変えたときや頭を動かしたときのめまい・ふらつきに役立つリハビリ体操です。体操は7種あり、イスに座って手の親指を凝視しながら行います。
イスに深く腰かけて背すじを伸ばし、足を軽く開くのが基本姿勢です。体操の前に深呼吸をしてリラックスしましょう。
まずは親指の爪にマークをつけよう
どの体操も親指の爪から視線をはずさないようにしてください。慣れるまでは親指の爪に赤色のペンやシールなどでマークをつけておくと、視線の目標が定まりやすくなります。
1⃣〜7⃣の体操は、私の病院でも最初に行う基本の体操です。
一つに20秒くらいかけて、すべてを試してください。特に、視線を変えるとめまいがしやすい人は、1⃣速い横、2⃣速い縦、3⃣ゆっくり横、4⃣ゆっくり縦が作用が高いです。頭を動かしたときにめまいがしやすい人は、5⃣振り返り、6⃣上下、7⃣はてなを重点的に行います。
体操のやり方の図には、めまいやふらつきが起こりやすい状況を例としてあげているので、自分に当てはまる体操は3回くり返してください。そして、視線移動に慣れてきたら、少しずつスピードを上げていきます。
ただし、首を傷めていたり、高齢者が5⃣〜7⃣の体操を行ったりするときは時間を短めにして、ゆっくりと無理のない範囲で頭を動かしましょう。
めまいを改善に導く親指凝視体操のやり方図解
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/©カラダネ © Fotolia
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