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【今日は花粉が大量です】花粉症対策の鼻うがい「痛くないやり方」3種

解説 カラダネ編集部

花粉が大量に飛んでいます。
花粉は知らず知らずのうちに体内へと入り、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症を引き起こします。当たり前ですが、花粉は極力体内に入れないことが重要です。

花粉症の人は鼻うがいを日課にするのがおすすめです。鼻の穴は花粉が体内に入ってくる、いわばメインエントランス(正面玄関)の一つです。
しかもその扉はいつも「開けっぱなし」。
花粉が玄関(鼻の中)にいるうちに、鼻うがいで一気に体外へ洗い流してしまいましょう。鼻うがいはやり方さえ間違えなければ痛くないし、気持ちいいものです。
もちろん感じ方には個人差がありますが、痛くないのであれば、花粉症の人はむしろやらない理由はないのです。

実際、花粉症の人に対して耳鼻咽喉科の専門医も鼻うがいをすすめている人がいます。耳鼻咽喉科の専門医の解説は、下記の関連記事をご覧ください。

【痛くない鼻うがい】実現のために大切なことは2つ

鼻うがいの最大のポイントは、「痛くない鼻うがい」のやり方を覚えること。大切なことは2つあります。

①水温を38〜42度Cに保つこと(水温は人肌程度という医師もいます。適温は人によって変わるため、スバリ何度C!とはいえないようです)

②うがいする水は、塩分濃度が0.9%の生理食塩水を用いること。

この①②を守ったうえで、実践してください。やり方については代表的な3つのやり方があり、それぞれメリットデメリットがあります。
メリットデメリットを理解されたうえで、最も自分に合うやり方を試してみてください。

痛くない鼻うがい①洗面器を使う

まずはどこの家庭にもあるもので鼻うがいを行う場合、洗面器を使うのがおすすめです。
やり方は下の図の通りです。
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洗面器で行うメリットは、特別なものを用意しなくてもどの家庭にもある洗面器さえあればできる点。デメリットは、水温と塩分濃度の管理が難しいうえに、洗面器に顔を入れるやり方は鼻から生理食塩水を吸い込みにくい点があげられます。

痛くない鼻うがい②100均の材料で鼻うがい器を手作りする

このやり方は、手作りする手間がありますが、洗面器よりは食塩水が鼻に吸い込みやすくなるので人気です。

鼻うがい器の手作り法

材料は、100円ショップなどで売られているドレッシング容器とシリコン製のイヤホンパッド。鼻うがい器の手作り法は、以下のとおりです。
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手作り鼻うがい器の使い方

鼻うがいのやり方は、以下のとおりです。
❶手作り鼻うがい器の中に適温の生理食塩水を入れ、洗面台に顔を突き出してあごをひき、鼻うがい器を鼻の穴に当てる。
❷「あー」と声を出しながら、容器を押して鼻腔内を洗う。
❸同様にもう一方の鼻も洗い、ティッシュペーパーで鼻を押さえて鼻腔内の水けを取る。
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手作りの鼻うがい器で行うメリットは、洗面器で行う場合と比べて生理食塩水が鼻に断然吸い込みやすくなる点。
デメリットは、洗面器で行う場合と同様に水温調節と塩分濃度の管理が少しコツがいるということでしょうか。

痛くない鼻うがい③市販の鼻うがい器を使う

最後は、市販の鼻うがい器を使うことです。
市販の鼻うがい器にはいろいろな種類があり、大きく分けると手動のものと電動のものに分かれます。実はカラダネ編集部員も、市販の鼻うがい器を活用しています。
市販の鼻うがい器を使った体験談が下記の関連記事にあるので、ご覧ください。

市販の鼻うがい器のメリットは、水温や塩分濃度の管理が簡単なため、鼻うがいがより手軽に行えること。デメリットは、鼻うがい器を買うために最初にお金がかかることではないでしょうか。

自分にとって簡単で長続きしやすいやり方を選ぼう

痛くない鼻うがいのやり方について解説してきました。
3つのやり方とも、人肌程度の生理食塩水で鼻の中を洗うという基本は同じなのですが、より簡単にできる!長続きできるという点で、ぜひ自分に合う方法を見つけて試してみてください。

鼻うがいについていえば、誤解を恐れずにいうなら、歯磨きくらいに誰もが毎日実践したほうがいい健康習慣ではないかって思います。
やり方をきちんと守り、メリットデメリットを十分に理解をしたうえで、鼻うがいを毎日の日課にしてみてはいかがでしょうか。

最後に、花粉症をはじめ鼻に不調がある人は、まずは耳鼻科専門医に診てもらうことが最重要です。その点は忘れないでください。

記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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