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手よりも綿棒で行うと効果大!美顔ツボを刺激する[綿棒美白術]で肌のシミ・くすみ対策を

解説 医学博士
劉 勇

紫外線が1年の中でも強くなる、5〜8月。
この時期になると、「ふと鏡を見るとシミが増えていた」「日を追うごとにシミが濃くなっている気がする」といった、顔のシミに悩む女性が増えてきます。

女性であれば何歳になっても、シミのない、色白の美しい肌を保ちたいものです。
今回は、医学博士の劉勇先生が考案し、なんと延べ1万人が実践して肌が若返った人が多いと評判の「綿棒」を使った美白術をご紹介。

ではみなさん、手に綿棒のご用意を。



ツボを刺激することが、肌のターンオーバーを促す最善策

美しい肌を保つポイントは、肌細胞の生まれ変わり(いわゆる新陳代謝のこと)を正常に維持することです。
ちなみに、肌細胞の生まれ変わりはターンオーバーと呼ばれ、通常は約28日周期で行われています。

s_綿棒 ターンオーバー.jpgこの肌のターンオーバーが順調に行われていると、シミの原因になる古くなった肌細胞が皮膚の表皮から自然とはがれ落ちます。
ところが、紫外線をはじめとした多くの原因が積み重なると、肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、古くなった肌細胞が蓄積して、シミができやすくなるのです。

そこで今回は、肌のターンオーバーを促すために私が考案した、取って置きの方法をご紹介しましょう。
その方法が、綿棒を使って顔のツボを刺激することです。
東洋医学と西洋医学を融合させた治療を実践する私が、若々しさを保つのに役立つ可能性が大きいと考えている方法です。

なぜ、ツボ刺激が大切なのか…
西洋医学では、シミができる原因は紫外線や加齢による色素の沈着などとされていますが、東洋医学では、「気血」と呼ばれる生命エネルギーの流れが滞ることが、シミのできる原因の一つと考えられます。

気血の流れがスムーズなら、美容も健康も保たれますが、滞れば体のさまざまな部位に不調が起こります。気血は、経絡(けいらく)という通り道を流れており、経絡の上でその流れを左右する場所がツボと考えられています。

よって、不調を招いているツボを刺激すれば、気血の滞りが改善され、自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)の働きも活発になる可能性があります。すると、内臓の機能が高まって血流もよくなり、肌に酸素や栄養が十分に行き渡るようにもなると考えられるのです。

というのも、肌細胞の生まれ変わりに欠かせないのが、新鮮な酸素や栄養。酸素や栄養を肌に届ける血液の流れが悪くなると、肌細胞の生まれ変わりが衰えてしまうのです。

つまり、ツボを刺激して狙いどおりに内臓の機能が高まって血流がよくなれば、肌細胞の生まれ変わりが早くなって肌の張りや潤いが改善し、シミも薄くできる可能性があります。

延べ1万人のシミやくすみを改善に導いた

では、顔のシミの改善に役立つツボを綿棒で刺激する「綿棒美白術」のやり方を紹介しましょう。

一般の人が自分のツボを刺激する場合、指の腹でツボを押す方法が広く行われています。
ところが、ツボは面積が小さいため、指の腹で押すと、正しく刺激できないことが多いのです。しかも、今回は顔のツボということで、無理に刺激して傷つけることがあってはいけません。

綿棒を使えば、その心配はなくメリットばかりです。
●顔の小さなツボでもピンポイントで刺激できる
●先端が柔らかく、その適度な柔らかさが、肌や筋肉の繊維を傷つけない
●綿棒の先端の、絶妙な丸みを帯びた形状が、ツボ刺激に適している
●使い捨てのため、清潔で肌を傷める心配がない

綿棒で押すツボは、次の4つになります。

鏡を見て正しいツボの位置を確認してから、ツボがある位置に綿棒の先を押し当て、5〜10秒刺激します。ツボを刺激するさいの力の入れ具合は、「気持ちいい」と感じる程度にしてください。

また、綿棒でツボを押す方向と角度は、「綿棒を斜め上に押し上げる」のが基本です。より強く刺激したい場合には、ツボに対して綿棒を垂直にして押してみましょう。
特に②のツボは、目の近くにあるので、強く押して目を傷つけないように、細心の注意を払ってください。

①太陽(たいよう)
太陽は、左右の眉尻と目尻の交差した、少し骨がくぼんだところにあります。
目の周囲から側頭部にかけての血流をよくする働きがあり、肌細胞の生まれ変わりを早める期待が持てます。

s_綿棒美白(太陽)やり方.jpg②四白(しはく)
四白は、左右の黒目(瞳孔)の1センチ真下のところにあります。ちょうど、ほお骨の上のきわの部分になります。
目の下やまぶたの血流を促すツボで、疲れ目の改善も期待できます。

s_綿棒美白(四白)やり方.jpg③頰車(きょうしゃ)
頬車は、左右の下アゴの角にあり、イーッと歯をくいしばったときに盛り上がるところにあります。
頬車のツボは、顔面全体の血流をよくする働きがあると考えられ、特に関節の周りの小さな筋肉を刺激して、アゴの周辺の血行を促すのに役立ちます。

s_綿棒美白(頰車)やり方.jpg④承漿(しょうしょう)
承漿は、下唇の真ん中からオトガイ(下アゴの先)に続く溝の中央にあります。
ストレスや睡眠不足による疲れを改善し、血流や体の新陳代謝(古いものが新しく生まれ変わること)をアップさせる作用が期待できるツボです。

s_綿棒美白(承漿)やり方.jpg①太陽、②四白、③頬車、④承漿の順番で、4つのツボを刺激していきます。

順番を守らなければ改善がされないということではありませんが、私が1万人以上に指導した経験から、顔の上にあるツボから順番に刺激するほうが、変化が早く現れると私は考えています。

この一連のツボ刺激を、1日に2〜3回行うようにしましょう(もちろん、綿棒でぐりぐりと強い刺激をして肌を傷つけるのはさけてください)。
綿棒美白を行うタイミングに決まりはありませんが、朝のメイク前や夜メイクを落としたあとにやれば、毎日の習慣にしやすいでしょう。

綿棒美白を毎日続ければ、肌の潤いや張りがよみがえり、早い人で1週間、平均して2カ月ほどで顔のシミやクスミが改善してくる人がいます。
もちろん、誰にも同じ結果が現れるわけではありません。変化の感じ方も個人差があります。とはいえ、簡単なことで変化が期待できるならやらない理由はないと思います。
みなさんも、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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