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【医師解説】玄米食を認知症の予防にすすめたら、脳の萎縮が防げた例もある

解説あしかりクリニック院長
芦刈伊世子

ビタミンや食物繊維などの栄養を豊富に含み、ダイエットをする人にもヘルシーだと人気の「玄米」は、認知症予防にもぜひおすすめしたい食材とされます。

認知症を予防する食事について指導をされている、あしかりクリニック院長の芦刈伊世子先生に、玄米について教えていただきました。
どうやら、玄米を食べるようになった人には驚きの変化があったとか。

もちろん、認知症をはじめとする病気は、食事だけですべてがよくなることはありません。でも、食事が健康を維持する大事な役割を果たしていることは間違いないはずです。

認知症が心配だったが食事や運動で悪化が防げた

私は、認知症予防の食事を実践してもらうために、 食養指導士とともに「食養教室」を3年前にスタートさせました。現在は、50代前半から70代後半までの当院の患者さんに加え、認知症を予防し健康を維持したい女性や認知症の妻を持つ夫など、おおぜいの人が参加しています。
現在(2018年3月)、82人が卒業しました。

最初、表情の暗かった参加者が、料理を作っていくうちに明るくなり、教室を続けると和気あいあいになって、みなさん認知症の心配が吹き飛んでいるようです。
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食養教室で作られている食事。おいしくて体にいいのが特徴

物忘れ外来で「自分は認知症なのではないか」と疑って来院した50代後半の内山恵子さん(仮名)。ご両親は、ともにアルツハイマー病を発症したそうです。
脳血流SPECT(スペクト)という脳内の血流低下を測る検査をしたところ、やはり内山さんにもアルツハイマー病の兆候が見られました。

内山さんは、「原因が早くわかってよかった」と前向きに考えてスポーツを始め、社会参加し、食養に取り組みました。現在は、家でも認知症予防の献立を欠かさず作っているおかげか、物忘れがひどくならずにすんでおり、ほがらかな表情になっています。

脳全体が脳細胞でびっしり埋まっている

食養教室に積極的に参加している原田百合子さん(85歳・仮名)は、ウツの症状が心配で10年前に来院しました。ウツは認知症を招く危険があり、私は気になっていたのです。ところが、原田さんは玄米ご飯を主食に、日本食を積極的に食べていて、ウォーキングや楽器の演奏なども楽しんでいます。
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食養教室のようす。和やかな雰囲気が伝わってくる

原田さんは、最近になって脳のMRI(磁気共鳴断層撮影)画像を撮ってみたところ、医師の私もビックリするほど全く正常な脳で、認知症になる心配は皆無でした。
年相応の全体的な萎縮(いしゅく)は多少あるものの、脳内には神経細胞が死滅して萎縮した痕跡(こんせき)である空洞が、少なくて驚きました。

年齢とともに萎縮しがちな前頭葉や海馬(かいば)もほぼ正常で、 脳全体が脳細胞でびっしり埋め尽くされていました。医師の私でさえも、「こんな脳になりたい」とうらやましく思ったほどです。
 
また、83歳になる吉田治夫さん(仮名)も、物忘れが心配で食養教室に参加されましたが、みなさんが驚くほど料理の腕が上がって明るくなり、教室の人気者になっています。

食養教室で教えるアズキ玄米ご飯は好評です。最近は健康維持に役立つとされる地中海料理にも注目しています。皆さんも認知症対策に、食養をぜひ取り入れてみませんか?
もちろん、すべてが食事だけでよくなるわけではありません。気になる症状がある人は、必ず病院で専門医に診てもらうことを忘れないでください。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真カラダネ © Fotolia

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