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【医師推奨】「食べ放題=太る」はもう古い!半日好物食べ放題ダイエットなら肉もケーキも食べて減量可能

解説 おおたけ消化器内科クリニック院長
大竹真一郎

世の中には、さまざまなダイエット法があふれています。例えば、低カロリーダイエットや糖質制限食といった食事を制限する方法や、ウォーキングや筋トレ、エクササイズといった運動で脂肪の燃焼を促す方法などがあります。

しかし、こうしたダイエット法で望み通りにやせられる人は、実はそれほど多くありません。急に食べる量を減らしたり、運動を始めたりしても長続きさせるのは、本当に意志が強い人でなければ困難ですよね。今回は、そんな人にぜひおすすめしたいダイエット法です。その名も、「半日好物食べ放題ダイエット」です。

半日好物食べ放題ダイエットの特徴・方法について、おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎に話をお聞きしました。

長続きしなければ絶対にやせられない

食事制限も運動療法も、コツコツと長く続ければ、それなりにやせられるはずです。ところが、こうしたダイエットは、「長く続けることが難しい」のです。

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食べる量を減らしたり、食べることのできる食品を制限したりします。すると、当然、「空腹を我慢できない」「食べたいものが食べられない」というストレスがたまってきます。特定の食品を多く食べるダイエット法を実践すると、食費がかさんで負担に感じることもあるでしょう。

運動療法s_運動.jpg「続けるのがめんどう」「体を動かすのがつらい」「運動に当てる時間がない」などの理由から、続けることがつらく感じられるようになります。

つまり、多くのダイエット法は長く続けることが難しく、途中でやめたり、挫折したりする結果を招いてしまうのです。そうなると、せっかく体重が減っても、リバウンド(体重がもとに戻ること)してしまい、かえって太ってしまうことになります。

医学的・科学的に正しい方法で行われるダイエット法でも、長続きしなければ、絶対にやせることはできません。これが、さまざまなダイエットに取り組む多くの人を見てきた私が出した結論です。

半日好きなものを食べ放題で、脂肪が燃える体に変わる

「つらくない」「めんどうなことをしない」「苦しくない」。苦労も努力も必要とせず、簡単にやせられる方法、そんな虫のいい条件にピタリと当てはまるダイエット法が「半日好物食べ放題ダイエット(以下、半日食べ放題ダイエット)」です。半日食べ放題ダイエットは、米国の研究者らが提唱した「8時間ダイエット」という方法が基礎となっています。

そして、米国の8時間ダイエットを私なりに改良して考案したのが、半日食べ放題ダイエットです。その一番のポイントは、「昼〜夜の8時間の間に食事をとる」という点です。こういうと、「朝食を抜くと、かえって太るのではないか」と疑問に思う人もいるでしょう。しかし、さまざまな研究の結果、朝食と肥満の関係は、最近では否定されてきているのです。

朝食を抜くと、前の日の夕食から16時間ほどの食べない時間が「プチ断食」状態になります。断食は、余分な脂肪を燃やしてやせやすくなるというほかにも、体内の毒素を排出したり、長寿遺伝子が働いたりするなど、さまざまな健康作用が実証されています。

長時間食べない本格的な断食は専門の医師の指導のもとで行う必要がありますが、16時間なら手軽にでき、長く続けることもできます。

半日食べ放題ダイエットは、こうした働きの相乗作用で優れた作用を発揮すると考えられます。簡単で我慢がいらない方法というだけでなく、医学的・科学的な裏付けも十分あることが、おわかりいただけたと思います。

米国の「8時間ダイエット」とは?その作用は本当なの?
食べたいものを制限したり、運動したりする必要は一切なく、1日当たり8時間以内に食事をすませるというダイエット法。
米国のパンダ教授らの研究グループは、392匹のマウスを①栄養バランスのとれた食事を24時間とる群、②通常食を夜の8時間だけとる群、③高脂肪食を一日中自由にとれる群、④高脂肪食を夜の8時間だけとれる群に分けてエサを与え、18週後の体重を比較しました。マウスの場合、生命維持に必要なエサを食べたいだけ食べるため、食べる時間の長さにかかわらず、1日当たりの食事量は変わらないと推測されます。
試験の結果は、通常食を24時間自由に食べる①の群は平均7.6gの増量に対して、通常食を8時間食べる②の群は平均5.5gしか増量していませんでした。そして、高脂肪食を24時間自由に食べる③の群は平均22.5gの増量に対して、高脂肪食を8時間食べる④の群は平均9.2gしか増量していなかったのです。食事の量を減らさなくても食べたい時間を作ることで太りにくくなり、その働きは高脂肪食ほど大きくなるとわかった。

【半日食べ放題ダイエットのやり方】5つのルールを守ろう

  1. 1日8時間以内に食べる食べる時間を、その日食べ始めた時間から8時間以内に限る。食事の時間は毎日同じである必要はなし。基本的には、「昼食と夕食」に組み立てる。
  2. 食べるものに制限なし8時間以内なら食べてはいけないものはないが、ダイエットをしている意識を持ち、連日のようにおなかいっぱい食べるのは慎む。
  3. 毎日2回体重を測る起床後と就寝前に体重を測り、記録する。2回測れなければ、1日1回でもかまわない。グラフを見て、体重が増えたら原因を考え分析し、改善方法を見つける手立てにする。
  4. 飲み物は1日じゅうOK…水やお茶、炭酸水、砂糖やミルクの入っていないコーヒーや紅茶などは24時間いくら飲んでも大丈夫。アルコール飲料や糖分入りの飲料、ジュースなどは8時間以内に収める。
  5. 週に3日は取り組む毎日行うのが基本だが、週に3日行うだけでも、ダイエット作用は十分にある。

ハードルの低さが成功の決め手

消化器内科の専門医である私は、ダイエットを希望する人に半日食べ放題ダイエットをすすめ、誰もが大成功を収めています。少なくとも、途中でつらくなって挫折した人は一人もいません。

ダイエットで大切なことは、「始めるハードル(障害)の低さ」です。いくら優れたダイエット法でも、食べたいものが食べられなかったり、絶食をする必要があったり、苦しい運動を続けたりする方法では、試してみようとさえ思わないでしょう。その点、半日食べ放題ダイエットは、食べる時間を昼間の半日に当たる8時間以内にするだけ。空腹も食欲の我慢もなければ、運動の必要もありません。食べる時間が限られていること以外は、何の不自由もないのです。

このように条件が緩いため、始めようと思ったときに、気軽に始められます。このハードルの低さが、半日食べ放題ダイエットの大きな特徴です。始めるハードルが低いことは、続けるハードルの低さにつながります。つまり、挫折する要素が一切ないということです。挫折しないので、リバウンドもありえません。

ダイエット成功への道は、まず取り組むこと。そして続けること。半日食べ放題で誰もがダイエットに成功する一番の理由は、まさにこの点だといえるでしょう。

カラダネ編集部員(51歳・男性)も実践!半日食べ放題ですぐにやせた!

51歳男性。1児の父。身長182センチ、体重72.6キログラム。こんな編集部員が取り組んだ、生涯初のダイエット。体重が減る要素があるのか疑問でしたが、すでに半日食べ放題ダイエットで減量に成功する前提で企画が進んでいたので、意地でもやせるしかありません。

とはいえ、何でも好きなものを食べていいのがこのダイエットのいいところ。食事を減らしてやせるわけにはいきません。初日に食べたのり弁なんて896キロカロリーです。妻が「私の食事の2食分」とあきれていました。丼ものは大盛り、ソバは大盛りどころか2玉も入ってます。お酒もほぼ自由に楽しみました。s_記録表.jpg

結果は上の表のとおり。たらふく食べたのに、6日間で1.2キログラムの減量に大成功! 運動いらずでダイエットでき、体調も良好。おかげさまで標準体形を保ち、おなかも全く出ていません。みなさんもぜひお試しください。

記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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