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緑茶コーヒーダイエットでやせる理由。減量栄養&ヤセるしくみを徹底解説!

解説 工藤内科
工藤孝文

ラクしてやせたい人におすすめの、緑茶コーヒーダイエット。

緑茶とコーヒーをいっしょに飲むとなぜやせられるのか…この記事では、工藤内科の工藤孝文先生に、その理由について解説していただきます。

緑茶コーヒーダイエットのやり方については以下の関連記事をご覧ください。

いっしょに飲むとダイエット効果がアップ

緑茶コーヒーがダイエットに役立つ理由は、緑茶カテキンとコーヒーポリフェノールのクロロゲン酸には脂肪燃焼作用があるからです。さらに、カテキンには、善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、腸内環境を整える働きがあるため、これも減量につながります。

それでは、なぜ緑茶とコーヒーをまぜて飲む必要があるのでしょうか。

まず、コーヒーのクロロゲン酸には食後高血糖を防ぐ働きがあります。食後高血糖を防ぐことはダイエットに役立ちます。簡単に説明すると、食後高血糖になると血糖値を下げるインスリン(すい臓から分泌されるホルモン)が分泌されますが、それによって私たちの体は脂肪をため込もうという働きが生じるのです。

そして、食後高血糖を防ぐ働きは緑茶のカテキンにもあるとわかっています。つまり、コーヒーと緑茶を混ぜて飲むことで、単独で飲むよりも食後高血糖を防ぐ働きが強まることが期待できます。

また、コーヒーにはカフェインが多いので自律神経を乱す可能性(交感神経を過剰に優位にする)があると指摘されますが、その点も緑茶には自律神経の乱れを整える働き(副交感神経を優位にする)があるとされ、おすすめです。

カテキンで.jpg

ちなみに、緑茶にもカフェインが含まれますが、量はコーヒーの3分の1程度。欧州食品安全機関(EFSAF)によると、カフェインの推奨摂取量は成人で1日400mg未満のため、コーヒーを1日3杯飲むと推奨摂取量をオーバーしてしますが、緑茶コーヒー3杯分ならカフェインの量は300mgになり、カフェインのとりすぎも防げるのです。

コーヒーと緑茶は脂肪肝改善にも役立つ

コーヒーや緑茶に血糖値を下げる働きがあることを説明しましたが、もう少し堀り下げてみましょう。血糖値の激しい変動は、余った糖を肝臓で中性脂肪に変えます。肝臓に5%以上の中性脂肪がたまった状態を脂肪肝といい、今は成人の3人に1人が脂肪肝といわれます。

脂肪肝というと、お酒の飲みすぎによる「アルコール性脂肪肝」が有名ですが、実は運動不足や糖質のとりすぎによって起こる「非アルコール性脂肪肝」もあるので、お酒を飲まない人も注意が必要。

脂肪肝になると、肝臓内にたまった脂肪が血糖値や血圧を上げるサイトカイン(生理活性物質)を出して、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こします。また、動脈硬化を進行させて、心臓病や脳卒中などの発症リスクを高めてしまうのです。

そこで注目したいのがコーヒーと緑茶の健康作用。25~60歳の男性492人を対象に、コーヒーを飲む量と脂肪肝の発症率を調べた研究では、1日にコーヒーを飲む量が少ない人ほど脂肪肝になる率が高くなっていました(下のグラフを参照)。

コーヒーで脂肪肝.jpg脂肪肝を放置すると、肝炎や肝硬変をはじめ心臓病や脳卒中などの命を脅かす病気にもつながります。でも、緑茶コーヒーを飲めば、そうした病気の予防にもつながるはずです。
ぜひ、みなさんも緑茶コーヒーを試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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