医師2人に聞いた【玄米ご飯】推奨の理由〜ダイエットや高血糖、高血圧、花粉症にも〜|カラダネ

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医師2人に聞いた【玄米ご飯】推奨の理由〜ダイエットや高血糖、高血圧、花粉症にも〜

解説 カラダネ編集部

主食で、玄米ご飯を食べる人が増えています。
とはいえ、「なんとなく体にいい」といったイメージだけで食べている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、具体的に玄米ご飯がどう健康づくりに役立つのか、試験結果なども紹介しながら、実際に玄米ご飯を患者さんに推奨したり、自分でも食べたりしている医師2人に話を聞きました。

たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが断然豊富

今まで主食で白米を食べていた人が、玄米ご飯に変える最大の理由、それはなんといっても玄米が白米以上に高栄養だから。
事実、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル(無機栄養素)や食物繊維が多く含まれています。その栄養の豊富さは、白米と比べると一目瞭然です(下の図参照)。

米ぬか.jpg

玄米ご飯ダイエットで医師は7キロやせた

医師で島村・トータルケア・クリニック理事長の島村善行先生は、次のように話します。
「私は、玄米が高栄養であることに着目し、健康作用を期待して、治療の中で患者さんに玄米菜食(玄米や雑穀を主食とし、野菜や豆、海藻、漬物などを主菜にして、肉や魚、卵、乳製品を極力控える食事法)を推奨してきました。
すると、実際に患者さんの中には、高血圧や高血糖が改善し、基準値内で落ち着く人もたくさん現れたのです。それ以来、玄米の健康作用は本物だと実感しており、患者さんにすすめています。

実をいうと、私自身も20年ほど前から玄米菜食を実践しています。30代のころの私は大食漢で、かつ、750グラムのステーキを2年半ほぼ毎日食べていました。身長168cmで体重が74kgとかなり太っていました。まさに「医者の不養生」で健康状態は非常に悪く、40代以降には大腸にポリープが見つかったり、痛風が起こったり、腰痛、歯の痛みがあったりと体はボロボロでした。

ところが、医師の私自身でも玄米菜食にしたところ、たった3カ月で体重が7キロも減りました。夜はグッスリと眠れて疲れ知らずになり、カゼも引かなくなったのです。腰痛、歯の痛みもなくなりました。
大腸ポリープや痛風の再発もほとんど起こらなくなりました」

島村先生のように、患者さんに玄米ご飯を推奨し、ご自身も食べられているという医師はおおぜいいます。

沖縄の医師も玄米ご飯に注目

豊見城中央病院 糖尿病・生活習慣病センター長の比嘉盛丈先生も、玄米ご飯を患者さんに推奨している医師の一人です。

「私が勤務する病院は沖縄県にあります。
沖縄県というと、以前は長寿県として知られていましたが、今では「肥満県」と呼ばれるほど、生活習慣病の問題が深刻化しています。原因の一つには、戦後に欧米の食文化が取り入れられ、沖縄の伝統的な食習慣が失われたことがあると考えられます。

日本人の主食はなんといっても米です。そこで、白米よりも栄養価が高い玄米ご飯を食べることが生活習慣病の改善に役立つ可能性があると考えて、玄米ご飯の研究を始めたのです」

試験では血圧が下がり、体重も減った

琉球大学内分泌代謝・血液・膠原病内科の研究グループは、豊見城中央病院で玄米の健康作用を調べる試験を行いました。

試験は、沖縄県内に住む30~50代で生活習慣病の男性30人を対象に行われました。主食に玄米ご飯を食べるグループと、白米を食べるグループに分けて、2カ月後には玄米ご飯と白米を交代としました。
玄米を食べているときと白米を食べているときの、血圧・体重・腹囲・食後血糖値などを比較したのです。

開始から2カ月後、玄米を食べていた期間は両グループとも、血圧が平均で6mmHg低下したことが確認されました。また、体重は平均2.7キロ、腹囲は1.5センチ減り、悪玉コレステロール(LDL)の減少がみられたのです。

さらに、白米を食べていた2カ月間はいずれのグループも、血圧・体重・腹囲・悪玉コレステロールのすべてが、玄米を食べはじめる前の水準に戻ってしまいました(下グラフ参照)。

玄米試験.jpg

比嘉先生は次のように話します。
「毎食食べる主食だからこそ、体への影響は大きくなります。試験結果からもわかるように、主食を白米から玄米に替えるだけでも、高血圧や糖尿病や脂質異常症をはじめとする生活習慣病や肥満の改善が期待できます」

認知症、がん、花粉症の人にもおすすめ

前出の医師、島村善行先生は玄米ご飯の可能性について次のように話しています。

「超高齢化が進む日本で、病気の人はもちろん、今は病気ではないけれどなんとなく調子が悪いという半健康の人が激増しています。

高齢者は特に偏食、低栄養となっています。白米だと、30品目要すといわれていますが、玄米だと具の多い味噌汁、納豆程度でもよい。まさに高齢社会の救世的食事です。
やはり健康づくりの基礎が食事にあることは間違いありません。食事の重要性がクローズアップされる時代になると思います。

最も簡単に健康になるにはどうすればいいか?その答えの一つが「玄米ご飯を主食にする」ではないでしょうか。
実際に、玄米ご飯を主食にしたら認知症やがん、花粉症といった現代病が改善した例もあります。もちろん病気の人は主治医への相談が必要ですが、病院での治療に加えて、食事を玄米ご飯に変えてみてはいかがでしょうか」

この記事では、実際に玄米ご飯で期待できる体への変化について、医師の実体験や試験結果をもとに述べてきました。
毎日の食事の中で、玄米ご飯を取り入れるきっかけにしてみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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