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【肩こり・ひじ痛・腱鞘炎】におすすめのツボ刺激「1分腕もみ」で改善した人多数

解説 東京中医学研究所所長
孫 維良

国民病ともいうべき「肩こり」、主婦に意外に多い「ひじ痛」「腱鞘炎」などは、腕のツボ刺激で改善する人が多いと中医師の孫維良先生は話します。
孫先生は、中国伝統医学をもとにした独自のセルフケア「腕もみ」を考案し、これまでたくさんの患者さんにすすめてきたそうです。

肩こりやひじ痛、腱鞘炎といった症状で悩んでいる人は、まずは医師の治療を受けることが大前提です。そのうえでセルフケアの一環として腕もみを試してみてください。

ひじの近くにある手三里。肩から手先にかけての不調対策におすすめのツボ。

肩こりやひじ痛、肩や腕の神経痛で悩んでいる人の中には、整形外科で治療を受けたもののスッキリと治らずに、鍼灸治療やマッサージを受けている人も少なくありません。

私は、自分でできる方法として中国伝統医学(中医学)をもとにした「腕もみ」をすすめています。腕にある4大ツボ(下の図参照)を効率よく一挙に刺激できるからです。特に肩こりやひじ痛などがある人は、「手三里(てさんり)」への刺激がポイントになります。手三里のツボは、ひじ(手の甲側)から5センチほど手首寄りにあります。 
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この手三里は、気(生命エネルギー)の通り道である経絡(けいらく)でいうと、「大腸経」の上にあります。大腸経は、腕の知覚や運動機能にかかわっており、手三里を刺激すると肩から手先にかけての痛みやしびれ、こりを改善する作用が得られるのです。

片方のひじで、もう片方の腕を刺激していく

腕もみは簡単です。片方のひじの外側を使って、もう片方の腕の内側を全体的に押していくだけ
1回の腕もみは片腕30秒、両腕をケアしてもわずか1分です。しかも、道具もいらず場所も時間も選ばずにできますし、テレビを見たり、新聞や雑誌を読んだりしながらでも行えます。

早速、下の図を参考に①〜④を試してください。
s_腕もみ3.jpg

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①〜④が終わったら、反対側の腕も同じように実践してください。
基本は、1日1回ですが、物足りない場合は時間や回数を増やしてください。押すときは、体重をかけて刺激し、腕に力を入れすぎないことが重要です。

また、肩こりや腱鞘炎などを早く改善させるためには、前に述べた手三里を重点的にもみほぐすことをおすすめします。滞っている腕の気の流れがよくなり、痛みやしびれ、こりの改善に役立つはずです。

この腕もみを実践したことで、肩こりやひじ痛がよくなった人はおおぜいいます。腕が上がらないほどの頑固な肩こりがよくなった人、ゴルフのやりすぎが原因のひじ痛が改善した人、腱鞘炎が1カ月で回復した人などさまざま。ぜひ、みなさんも試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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