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【むずむず脚症候群は治せる】足上げブルブルがおすすめ。かゆみ・だるさも改善し熟睡できた人も

解説 さいたま市整体院院長
藤田摩利男

日本での患者数が推計で130〜200万人にのぼるとされるむずむず脚症候群。不快な症状のせいで眠ることができずに困っている人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが「足上げブルブル」。一人でも寝床で簡単にできるむずむず脚症候群のセルフ治療法です。

むずむず脚症候群に悩んでいる人は、睡眠外来担当医や神経内科医の治療とあわせて試してみてください。



むずむず脚症候群は血流と深い関係がある⁉︎

足がムズムズするせいで、夜、なかなか眠れないと訴える患者さんが増えています。これは「むずむず脚症候群」の典型的な症状です。

むずむず脚症候群の不快な症状は、じっと安静にしているときに脚の深部からわき上がってくる感じがすると患者さんは口々にいいます。かきむしりたい衝動に駆られますが、皮膚の表面を引っかいても効果はありません。しかし、足を動かしたり、歩き回ったりすると、症状が軽くなるそうです。脚の運動が症状の軽減につながることを、経験的に知っている患者さんも多いことでしょう。

そのさい、より血流をよくする運動を行えば、神経の働きが整えられ、不快な症状が早くよくなります。私の施術経験からいうと、むずむず脚症候群は血流が悪いときに起こりやすいようです。

血流をよくしてむずむず脚症候群を改善する「足上げブルブル」のやり方

そこで私は、血流をよくしてむずむず脚症候群の不快感を退ける「足上げブルブル」という体操を考案しました。
やり方は、身近な人に手伝ってもらう方法と、一人で行う方法の二通りがあります。自分で行う場合、条件によってやり方が少し異なるので、最適なものを選び、試してみてください。

人に手伝ってもらう方法

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❶むずむず脚症候群の患者さんはあおむけに寝て、両足を伸ばして軽く開く。枕は使わない。

❷協力者は患者さんの足首を左右の手で持ち、少しずつ患者さんの足を持ち上げる。

❸協力者は、❷の姿勢のまま、患者さんの足を軽く振ってブルブルと5分ほど揺さぶる。

むずむず脚症候群の患者さんが自分で行う方法

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❶高すぎず柔らかすぎないイスを用意する。

❷あおむけに寝て、両足をイスの上に上げ、足首から先が座面の外側に出るように調整する。ひざの角度は80〜90度。枕は使わない。

❸足首から先の部分を、小刻みにブルブルと5分間ほど揺らす。

家に適当なイスがない場合は、あおむけに寝て、壁か柱に両足を持たせかけた姿勢で行います。

ひざ痛や腰痛があって足が上がらない人は、あおむけに寝て、小型の枕(または巻いたバスタオル)を腰の下に入れ、足首から先をブルブルと動かすか、両足を強めに突っ張ります。このとき、息を止めないように注意。

いずれの体操も、床に就く直前に行うと、むずむず脚症候群の不快な症状が軽減して寝つきがよくなります。患者さんの中には、施術の途中でウトウトする人もいます。

両足を開く角度やあげる高さに、決まりはありません。無理のない範囲で、毎晩行ってください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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