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【逆流性食道炎を防ぐ食事】甘い・脂っこい・熱い・ドカ食いをさけよ(専門医解説)

解説 湘南予防医学研究所所長
野村喜重郎

逆流性食道炎は、食道や胃に関わる病気なので、食生活の改善が重要といわれています。
そこで、逆流性食道炎の患者さんが気をつけるべき食習慣を野村喜重郎先生に挙げていただきました。
症状を悪化させず、安心して食事を楽しむためにもぜひ注意しましょう。

なお、気になる症状がある場合は、消化器科などで専門医による診断を受けることが大切です。専門医の治療方針に従ったうえで、記事を参考にして食事に気をつけてください。

ドカ食いはNG

ドカ食いをすると胃の内容物が増えるので、食道と胃のつなぎめ(噴門)近くまで胃液が上昇します。さらに、腹圧(胃の内部の圧)が高まるため、噴門がゆるんで逆流しやすくなるのです。食事は、腹八分を心がけましょう。

脂っこい食事はNG

食事に含まれる脂肪を消化するために、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌されます。このホルモンは、胆のうに働きかけて、脂肪を分解するのに必要な胆汁の分泌を促す作用があります。

ところが、同時に噴門をゆるめる作用もあり、脂肪分の多い食事をとると、食道へ胃酸が逆流しやすくなってしまうのです。

甘い物はNG

糖質が多く溶けこんだ胃液は、浸透圧の高い濃い液体になります。
実は、浸透圧の高い濃い液体は、食道の粘膜を傷つけやすいことがわかっています。そのため、甘い物を食べたあとに胃酸が逆流すると、より食道を傷つけて炎症が悪化しやすいのです。

熱い食べ物や激辛な食べ物はNG

胃酸が食道に逆流すると胸やけを起こすように、食道には酸を察知して、不快な症状を神経に伝えるための受容体があります。この受容体は、酸以外にも、辛み成分や高い温度の熱によっても反応し、胸やけを起こすのです。

また、熱い物や辛い物は、食道にできたびらん(ただれ)や傷を刺激し、炎症を悪化させたり、痛みを生じさせたりします。
そのため、逆流性食道炎の人は、熱い物や激辛な食事はさけたほうがいいでしょう。

炭酸飲料はNG

炭酸水やビールを飲むとゲップが出るように、炭酸飲料は、胃の中で炭酸ガスを発生させて、胃の内部の圧を上げるので、さけてください。

逆流性食道炎の人は、以上のことを心がけるだけでも、症状の改善が期待できます。ぜひ試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia

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