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【漢方薬で頻尿・尿漏れ対策】牛車腎気丸を女性医療クリニック理事長が推奨

解説女性医療クリニックLUNAグループ理事長
関口由紀

尿トラブルに悩む人は、さまざまな改善方法を実践しているでしょうが、漢方薬は試してみたことはありますか?

実は漢方薬には、頻尿や尿もれの改善が期待できるものがいくつもあるといいます。
泌尿器科専門医の関口由紀先生におすすめの漢方薬をご紹介いただきました。
もちろん、病気については自己判断せずに必ず病院で診てもらってください。

尿トラブルは「腎の衰え」が深くかかわっている

漢方による治療では、尿トラブルの背景に「腎虚(じんきょ)」「水毒・水滞」「瘀血(おけつ)」といった体の異常があると考えます。

まず、腎虚は、体内の水(東洋医学では血液以外の水分を指す)を調整している腎(東洋医学では排尿・排泄、水分代謝、生殖、ホルモンバランスなどの総合的な働きを指す)が衰えている状態をいいます。
尿トラブルには、この腎虚が深くかかわっているのです。

次に、水毒・水滞は、その名前に「水」があるとおり、体内に水分が過剰にたまっている状態であり、水の新陳代謝(古いものと新しいものの入れ替わり)が悪くなっています。さらに、瘀血は、体内の血液の流れが滞った状態で、膀胱や腎臓に悪影響を与えると考えられています。

六味丸や八味地黄丸も頻尿や尿漏れの人におすすめ

こうした異常を改善するために処方される主な漢方薬は「牛車腎気丸(ごしゃじんきかん)」「六味丸(ろくみがん)」「八味地黄丸(はちみじおうがん)」です。

牛車腎気丸は足が冷えている人、六味丸は足がほてっている人、八味地黄丸はそのどちらでもない人に処方されます。これらの漢方薬は、体の弱った機能を補い、元気をつける作用があり、水の循環をよくして尿トラブルの改善に役立つとされます。
特に、牛車腎気丸については、過活動膀胱の改善に役立つという研究報告がいくつか出ているので、試してみるといいでしょう。

尿トラブルがあって胃の具合がすぐれない人は「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」「猪苓湯(ちょれいとう)」を服用するといいでしょう。特に、猪苓湯は、ちょっとした膀胱炎の症状にも作用を発揮します。

なお、漢方では「四診」という方法で診察し、処方する薬を決めます。胃腸の具合や月経の状態、日常生活のことなどを問診したり、おなかや舌、脈を調べたりして患者さんに最適な薬を選ぶのです。最近は、漢方薬にくわしい医師も増えているので、漢方薬の処方を相談してみるといいでしょう。
漢方薬に精通している医師は、インターネットで検索できます。もちろん、泌尿器科の専門医に診てもらうことも忘れないでください。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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