カラダネ(わかさ出版)
医師や専門家とあなたをつなぐ、
健康・食・くらしのセルフケアが見つかる情報サイト
【便秘を運動で克服】医師考案の「おなかインアウト」で便秘もおなか太りも解消した
便秘とおなか太り、どちらも悩んでいる人におすすめの「おなかインアウト」という運動法があります。
おなかインアウトのやり方については、一番下にある関連記事をご覧ください。
おなかインアウトは実に簡単で、おなかをへこませる、出すという動作をくり返すだけ。医師の川村昌嗣先生が考案したもの。通勤の電車内や歩行中、家事の合間などにできます。
この記事では、おなかインアウトを実践し、おなかがやせて便秘が改善したという人の声をご紹介します。
もちろん、便秘の誰もがよくなるという夢の運動法ではありませんが、もしこの体験談をお読みになられて「自分と似ている!」と思った方は、試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、この体験談はわかさ夢MOOK31『便秘瞬時にスッキリ治った! 症状別 腸内フローラ若返り1分マッサージ』で2016年に紹介されたものです。
効きめがなくなるたびに下剤を替えた
神奈川県に住む会社員の北川雅子さん(仮名・46歳)は、21歳で出産してから便秘になってしまいました。それからずっと、下剤を飲みつづけていて、20年以上もの間、薬なしで排便できたことはほとんどなかったそうです。
「私の場合は、同じ下剤を飲みつづけていると、だんだん効かなくなるので、次々と違う薬に替えていました。それとともに、食物繊維の多い食品を積極的にとったり、体操を行ったりしましたが、私の場合は目立った変化がありませんでした」
そんな北川さんがおなかインアウトを知ったのは、高血圧の治療のため、内科医の川村昌嗣先生(川村内科診療所所長)に診療してもらったのがきっかけでした。
もともと北川さんは身長149センチ、体重46キロでしたが、年齢とともに体重が徐々に増え続け、52キロ前後に達していました。体重が増えるたび、血圧も140mmHgと高くなったといいます。
それまでは、主に降圧剤の服用でしのいできましたが、川村先生は北川さんの体重の増加を心配していたようです。便秘の悩みがあることも聞いた川村先生は、便秘と肥満を一挙に改善する体操として、おなかインアウトを教えてくれたそうです。
1ヵ月でおなかがやせて便も出た
北川さんは、川村先生に教えてもらったとおりに便秘と肥満の両方の改善に役立つおなかインアウトを始めました。通勤で歩いているときに加えて、電車やトイレの中など、空き時間を見つけて行うようにしたとのこと。
「おなかインアウトにかけた時間は、1日に合計して10分ぐらいでしょうか。なかなか便秘の改善を実感できませんでしたが、川村先生からは、確実に続けることが大事だといわれたので、そのとおりにしたのです。
私の場合、大きな変化があったのは、おなかインアウトを始めて1カ月ほどたったころです。なんとなく、以前よりも下腹がスッキリしたと感じたうえ、下剤を飲まないのに便意を感じたのです。トイレに行ったら、便が本当にスルスルと出たので、感激してしまいました」
北川さんは、その後もおなかインアウトをこまめに行いました。その結果、下剤に頼らなくても2日に1回は便通があるようになったのです。その後はどうしても便が出ないときだけ、下剤を飲んでいるそうです。
「一時期52キロまで増えた体重も、おなかインアウトを続けるうちに減りだし、今では元々の46キロを保っています。血圧も120mmHg前後で落ち着いており、これもおなかインアウトのおかげといえるでしょう。何より20年以上も悩んだ便秘が改善したのは、本当にありがたいです」
北川さんは、うれしそうに話していました。
おなかインアウトをはじめ、運動法は長く続けることが重要ですので、みなさんも続けることを前提で試してみてください。また、便秘の改善には運動だけでなく規則正しい食事も重要です。症状が重い場合は、決して軽視をせずに、病院で治療を受けることを忘れないでください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/©カラダネ
この記事が気に入ったらいいね!しよう