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【胆石とは?】食後のみぞおち痛が代表的症状。胆石の種類やできやすい人を専門医が解説

解説かなまち慈優クリニック院長
高山哲朗

みなさんは、日常的に起こる腹痛を「食べすぎてしまった」「体に合わないものを食べてしまった」などと、軽視していないでしょうか。
実は、腹痛の中でも侮れないものがあります。その一つが、「胆石」が原因の腹痛です。

今回の記事は、胆石のできる原因についてかなまち慈優クリニック院長の高山哲朗先生に話をお聞きしました。
「胆石」の心当たりがある方は、病院で治療を受けることが重要であることを忘れないでください。

胆石とは胆汁が固形化したもの

胆石とは、肝臓で作られ脂質の消化を助ける「胆汁」という分泌液の成分が固形化したものです。この胆石が、胆汁をためて濃縮する「胆のう」や胆汁の通り道である「胆管」などにできてしまう病気を「胆石症」と呼びます。s_胆石・結石.jpg

胆石ができると、みぞおち近くが痛む人が多い。胃痛と勘違いする人も。

胆石が移動して胆のうの出口付近や胆管の狭い部分につまると、「疝痛発作」という痛みが現れることもあります。痛みの発作は、強いものもあれば弱いものもあり患者さんによってさまざまですが、2~3時間で治まるのが特徴です。痛みが出る場所もみぞおちの近くのため、単なる胃痛と勘違いしてしまうこともあり、検査してみたら実は胆石が原因だったということも少なくありません。

胆石を放置し、胆嚢炎になる人もいる。放置は危険!

胆のう内で胆石が出口をふさいだ状態が続くと、疝痛発作が治まらず、さらに発熱や吐きけ、黄疸がそろって現れる急性胆のう炎に陥ることもあります。

急性胆のう炎になると、敗血症(細菌が体中に回ること)を起こして生命が危険になる可能性もあるため、緊急治療が必要です。たとえ、軽い症状であっても以上のような症状が続けて起こった場合には、激しい発作が起こる前に、すぐに受診してください。

さらに、胆のうの炎症が慢性化すると、慢性胆のう炎に移行し、徐々に胆のうが機能しなくなり、胆のうの摘出が必要になる場合もあるので、単なる腹痛と侮ってはいけないのです。

そのほかにも、胆石と胆のうガンの関連を指摘する調査もあり、胆石は決して放置していいものではありません。

胆石の種類とは?コレステロール胆石が多い

では、胆石はどのようにしてできるのでしょうか。胆石は、主な成分により「コレステロール胆石」と「色素胆石」に分類されます。s_胆石.jpgコレステロール胆石は、その名のとおりコレステロールを主成分としており、胆石症のほとんどが、このコレステロール胆石です。

コレステロール胆石は、脂質のとりすぎで胆汁の成分バランスがくずれると、過剰なコレステロールが溶けきれずに結晶化してできます。

コレステロール胆石が胆のう内にできる「胆のう結石症」が、胆石の7割を占めることから、一般的に、胆石症といえばこの胆のう結石症を指します。

そのほか、「色素胆石」に分類され細菌感染が原因の、「ビリルビンカルシウム石」や、原因がわかっていない「黒色石」などの胆石もあります。

胆石の原因は食事などの生活習慣にある。近年は増加傾向。

コレステロール胆石は、日本人の食生活の欧米化や生活習慣の変化によって、近年増加傾向にあります。統計では、成人の約10人に1人が胆石持ちといわれています。

特に、女性の胆石症は、男性の1.5〜2倍多いのが特徴です。

胆石ができやすい人の共通点

s_胆石共通点.jpg

胆石の治療は、薬物治療や破砕法などの侵襲療法、胆のう自体を摘出する手術などさまざまですが、最も重要なのは、胆石を作らない生活習慣を心がけることです。

特にコレステロール胆石は、高脂質食やストレス、乱れた生活習慣の積み重ねが引き起こす生活習慣病です。症状が出ないからといって放置せずに、今すぐ生活習慣を改めるのが賢明です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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