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極上【ゆず種化粧水】続報!ゆず種にかゆみやアトピー、シミまで防ぐ働きがあった

解説 カラダネ編集部

11月からは、ゆずの季節。

この記事では、ゆずの種に期待できる働きについて具体的にいくつかの試験でわかっていることを報告します。健康情報誌の『夢21』の記事からまとめています。

シミのもと【メラニン】の生成が減った

ゆずの人気は今や世界的だそうです。
フランス料理の一流シェフが、実際に料理で使うこともあるとか。今や「YUZU(ゆず)」は、日本が誇るスーパー食材の一つといっても過言ではないでしょう。

さて、この記事で述べるゆず種化粧水ですが、これまで廃棄物だったゆずの種を利用しています。実際に、ゆずの種の成分や働きについて検証した試験もあります。

まず、美肌作用について。高知大学や明治薬科大学の研究グループが、健康な男女20人にゆず種化粧水の原料になるゆず種の油を4週間、毎日0.5ミリリツトルを肌に塗ってもらったそうです。
すると、シミやクスミのもととなるメラニンの生成される量が、有意に低下したといいます。こうした働きは、1年後に対象者を変えて同じ試験で確かめましたが、同様の結果が得られたそうです。

メラニンは、肌内部でたくさん作られると新陳代謝が間に合わなくなり、シミや肌のクスミのもとになります。このことから、ユズ種で作るユズ種化粧水は、シミやクスミの予防に役立つ可能性があると考えられます。

潤いを保つ働きもある

ゆずの種には保湿作用も確認されています。健康な男女27人(20〜60代)にゆず種の油を肌に塗って、保水力や皮膚の角質層の水分量などを調べたそうです。

角質層とは?
肌の最も表面にある層。皮膚の脂分の膜(皮脂膜)などによって外からの有害物質の侵入を防ぐ。また、肌からの水分の蒸発も防ぐバリア機能も担っている。

試験の結果、角質層の水分量が、20代では平均して120%も増えました。そして、30歳以上では肌からの水分の蒸散量が減少傾向を示していました。
これらは、ゆずの種の油が皮膚の表面に広がることで、内部の水分蒸発を防いで皮脂膜と似た働きをしたのではないかと推測できます。

以上のことから、ゆず種化粧水には保湿作用が期待できるのではないでしょうか。

かゆみを防ぐため、かき傷も改善

ゆず種の油には、かゆみを軽くする働きもあると考えられます。

かゆみは、肥満細胞がヒスタミンを放出することで起こります。
マウスの実験では、アトピー性皮膚炎のモデルマウスで行われたそうです。マウスの患部にゆず種の油を塗ったところ、かゆみによるかき傷や乾燥、角質化といったアトピーの症状が抑えられたそうです。

その後、アトピー性皮膚炎11人と老人性乾皮症41人の患者さんを対象にした試験も行われています。
老人性乾皮症とは、年齢を重ねることで皮膚の水分が減って乾燥し、皮膚に浅い亀裂や粉を吹いたような状態になる症状をいい、強いかゆみがあります。また、かくことで症状が悪化するなど、アトピー性皮膚炎と共通点があります。

患者さんには朝夕1日2回、患部にゆず種の油を1カ月間塗ってもらいました。その結果、アトピー性皮膚炎の症状が軽度から中等度の患者さんに改善傾向が見られたそうです。老人性乾皮症では、ほとんどの患者さんの皮膚症状の改善が見られたといいます。

これらは、ゆず種の油を塗ったことで、かゆみが改善して肌をかいて傷つけることがなくなり、保水性も改善されたからとされます。
以上のことから、ゆず種から作られる化粧水には、乾皮症やアトピーなどのかゆみの軽減に役立つ可能性があります。

もちろん、全員が同じ使用感を得られるわけではありません。とはいえ、使い心地が抜群という人が多い、ゆず種化粧水。実際に使うと、肌に合う合わないがわかりますのでぜひお試しください。
使うさいはパッチテストを忘れずに。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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