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【白内障を食事で予防】糖質制限&塩分1日5グラム以下がおすすめ

解説カラダネ編集部

白内障の重大原因と考えれている要因には、加齢や紫外線があるといわれています。
しかし、昨今では、食生活の乱れも関係しているのではないか、と考えている医師もいます。
2人の医師に、白内障と食生活についてのお話を聞きました。

もちろん、白内障の改善には医師の治療を受けることが重要です。そのうえで、食事にも気をtけてください。

AGEによって目の水晶体が白濁する

白内障の発症には、ふだんの食生活の乱れも深く関係しています。中でも特に注意してほしいのは、甘い物好きの人です。AGE牧田クリニック院長の牧田善二先生に話を聞きました。

「甘い物好きの人は血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が上がりやすく、高血糖や糖尿病を招く危険性が高まります。実は、高血糖や糖尿病の人は、比較的若いうちから白内障が起こりやすく、症状も悪化しやすいことがわかっているのです。

その原因になるのは、高血糖によって体内に発生する「AGE(日本語では『終末糖化産物』)」という悪玉物質です。
AGEは、血液中で過剰に増えたブドウ糖が変質をくり返して最終的に産出される物質の総称で、最近、糖尿病の合併症を招く元凶として危険視されています。

高血糖になると、過剰に増えたブドウ糖は、血管や内臓、軟骨、目、皮膚などの主成分であるコラーゲン線維(コラーゲンとはたんぱく質の一種)に付着して変質します。この変質したブドウ糖と、別のコラーゲンに付着したブドウ糖の結合したものが、AGEの正体です。
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AGEは、二本のコラーゲンをつなぐ橋のような役割(架橋という)を果たします。ところが、AGEによって架橋が形成されたコラーゲン線維は、老化しやすいことがわかっています。つまり、コラーゲン繊維に本来備わっている柔軟性やみずみずしさなどが失われて、さまざまな糖尿病の合併症を招いてしまうのです」

牧田先生によると、AGEは目の水晶体(カメラのレンズに相当する部分)が濁らせて白内障を引き起こすことにも深くかかわっているといいます。
「水晶体の3分の1を占めるクリスタリンという透明なたんぱく質は、コラーゲンに大変近い性質を持っています。そのため、AGEによってクリスタリンに架橋が生じると、水晶体の透明性が低下して白濁し、白内障を招いてしまうのです」

お刺身や野菜サラダでAGEが減らせる

白内障の発症や進行を防ぐために血糖値の上昇をできるだけ抑えて体内のAGEを減らすように努めることが大切です。
その方法として最も手軽なのは、まず、食事で糖質の摂取量を控える「糖質制限食」に切り替えることだと牧田先生は話します。

「糖質制限食のポイントはいくつかありますが、最も大切なのは、ご飯やパン・めん類などの炭水化物やチョコレート、ケーキ、スナック菓子など砂糖がふんだんに使われた食べ物を控えること。こうした糖質こそが、血糖値を上昇させる真犯人だからです。

Cataract prevention diet3.jpg糖質を控える一方で、糖質制限食では、魚介類・肉類・豆類・納豆・チーズなど、たんぱく質や脂質をしっかりととります。実は、こうした食品は、血糖値にはほとんど影響しません。

次に、糖質制限食を実行すると同時に、AGEを多く含んでいる食品をさけることも重要です。AGEはさまざまな食品に含まれていますが、特に危険なのが高温で加熱して調理した食品です。
例えば、直火で焼いたり油で揚げたりした食品では、食品中のたんぱく質と糖がメイラード反応(褐色物質を生み出す反応で、糖化反応ともいう)と呼ばれる化学反応を起こし、AGEが急激に増加します。

The secret of prevention of cataract2.jpg特に要注意なのが、肉や魚の焦げです。この部分には高い濃度のAGEが含まれているので、極力食べないようにしましょう。
こうしたことから、肉や魚をはじめ、野菜・穀類などを加熱調理するさいは、焦げつかずにAGE量が比較的増えにくい蒸し料理かゆで料理にするといいでしょう」

牧田先生は、そのほかにも生で食べられるお刺身や野菜サラダなどは積極的にとることをすすめています。なぜなら、生のものはAGEを減らす作用が期待できるからです。
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白内障の予防にお刺身もおすすめ

白内障の人の目にはナトリウムが多かった

白内障の進行を予防するには、甘いものに加えて実は塩分(ナトリウム)のとりすぎも控えたほうがいいそうです。実は、白内障の人の目には、健康な人に比べてナトリウムが極端に多いことがわかっています。
ガンの人の食事療法にくわしい西台クリニック院長の済陽高穂先生は次のように話します。

「ガンの食事療法を世界に普及させた米国のゲルソン博士は、目の角膜に含まれるミネラル(無機栄養素)濃度を調査した結果、健康な人のナトリウム濃度は5.5だったのに対し、白内障の人は12.0と2倍以上だったと報告しています。
そのほか、オーストラリアの研究でも、食事での塩分摂取量が多い人ほど、白内障の発症率が高いという結果が得られています」

では、なぜ塩分のとりすぎが白内障を招くのでしょうか。済陽先生は続けます。
「私たちの体の細胞や組織が正常に働くには、体のミネラルバランスがうまく保たれている必要があります。ところが、塩分をとりすぎて体のナトリウム濃度が過剰になると、ミネラルバランスがくずれて細胞や組織の働きに異常が生じるのです。

特に、水分を多く含む目の水晶体は、ミネラルバランスのくずれによる悪影響を受けやすく、代謝(体内での化学反応)が滞ってしまいます。その結果、水晶体のたんぱく質が変性して白濁し、白内障を招く重大原因になると考えられるのです」

食塩の代わりに酢やレモン、ワサビなどを活用しよう

白内障を予防するには、食事での減塩は必須といえるでしょう。済陽先生は以下のように話します。

「私は、前述のゲルソン博士の食事療法を改良した食事法をガンの患者さんにすすめていますが、この食事法で大切なのが減塩です。


Cataract prevention diet4.jpg日本人は塩分を1日9〜11グラムとっていますが、これを5グラム以下にしてもらいます。そのうえで四足歩行の動物の脂肪とたんぱく質の摂取を控え、玄米を主食とし、塩分の排出を促すカリウムが豊富な野菜(イモ、カボチャなど)や果物、海藻などを積極的に食べます。
減塩の方法としては、食塩やしょうゆなどを原則的に禁止し、ショウガ、ワサビ、コショウ、レモン、酢、サンショウを多用したり、減塩しょうゆを利用したりします」

この食事法の作用は大変優れていて、進行ガンの患者さんでも、ガンが縮小する例があるそうです。そして、それと同時に白内障まで改善して視力が改善する人もいるのです
済陽先生ご自身も、減塩の食事を実践しているせいか白内障の兆候すらなく、68歳の今でも両目の裸眼視力は1.0を維持。老眼も始まっていないそうです。

甘いものと食塩を控える食べ方を、白内障予防のためにぜひ実践してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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