自律神経を整える手首ゆらしで便秘・めまい・耳鳴りも頭痛・不眠・だるさも続々改善した体験集|カラダネ

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自律神経を整える手首ゆらしで便秘・めまい・耳鳴りも頭痛・不眠・だるさも続々改善した体験集

解説 カラダネ編集部

自律神経の乱れを整えるのに役立つ簡単な運動、それが手首ゆらしです。
では、実際に手首ゆらしを実践した人にはどのような変化が現れているのでしょうか。

ここにある実践された方の体験談をお読みいただき、ぜひ参考にしてみてください(健康情報誌『わかさ』に2016年に掲載されたものを再編集しています。年齢や職業、症状などはすべて取材時のものです)。

手首ゆらしについてくわしくは、さかえクリニック院長の末武信宏先生が執筆された記事をご覧ください。

なお、自律神経が乱れている可能性がある方は、心療内科や神経科、内科、精神科などの病院で専門医に診てもらうことが重要です。そのうえで手首ゆらしのやり方を守って、セルフケアとして試してみてください。



体がハードウェアなら、自律神経はハードを動かす重要なソフトウェア

自律神経のバランスが乱れた状態が続くと、便秘や不眠、耳鳴り、肥満、腰痛といった実にさまざまな不調が現れて、通常の治療だけでは改善が難しくなることがよくあるといいます。

自律神経の専門家で医師の末武信宏先生の話では、私たちの体をハードウェア(目に見える、形のあるもの)とした場合、自律神経はハードを動かす重要なソフトウェア(目に見えない、形のないもの)とのこと。
そのソフトウェアの働きを正常に保つために開発されたのが、「手首ゆらし」(正式にはセル・エクササイズという)だといいます。

実際に、末武信宏先生の指導のもとで手首ゆらしを試した方の体験を紹介しましょう。

おなかの張りが改善して便秘もよくなった

小島直子さん(主婦・70歳・仮名)は、30年来の便秘に悩んでいました。

小島さんは、便秘に効くという市販の便秘薬やお茶などをいろいろ試したそうです。
しかし、三日に一度お通じがあればいいほうで、便秘薬やお茶を飲まなければ、何日もお通じがない状態でした。
おなかの張りや痛みがひどく気分も悪くなって、食欲も落ちてしまっていたとか。

小島さんは、末武先生の病院で調べたところ副交感神経の働きが著しく衰えていたそうです。
そこで、治療とともに手首ゆらしを一日数回、1カ月ほど続けるように指導をされました。最初のうちは変化がなかったものの、小島さんは信じて続けたといいます。

すると、お通じが以前よりもスムーズになって、トイレに長くこもることが少なくなったのです。その後も手首ゆらしを続けたところ、毎日必ず一回はお通じがあるまでに改善したといいます。
今は食欲も出て、食事を楽しみながら毎日イキイキ生活されているそうです。

その後も再発を防ぐために手首ゆらしを実践しています。

3週間でめまいや立ちくらみが軽くなった

関下優子さん(主婦・42歳・仮名)は、糖尿病性網膜症を発症してしまい、3週間ほとんど寝たままの入院生活を送ったそうです。

その間に体力や足の筋肉がすっかり落ちてしまい、また退院してからめまいや吐きけが頻繁に起こるようになったために、まともに歩けなくなってしまいました。

関下さんも末武先生の病院で調べたところ、自律神経のバランスが乱れていたために手首ゆらしを行いました。関下さんは、朝起きたときや夜寝る前にベッドに横になったまま行ったといいます。

そして、3週間後にはめまいや吐きけ、立ちくらみなどの症状がかなり軽くなり、今ではすっかり元気になったとか。
その後は、手首ロック首回しや手首ロック上体回しも行い、半年後には血糖値も下がったと喜んでいたそうです。

副交感神経の働きが標準レベルにまで上がった

山崎美知恵さん(会社員・38歳)は、20代から冷え症に悩まされ、最近ではだるさや倦怠感、腰の痛みや重だるさも感じるようになったそうです。

そんなとき、自律神経の機能検査を受けたところ、自律神経のうち副交感神経の働きが極端に低下していることが原因だとわかりました。

そこで、末武先生に手首ゆらしを指導してもらったところ、その場で気分がスッキリしたので、早速、自宅で行うようにしたとか。
すると、1カ月後には手先や下半身の冷えが改善されて、2カ月がすぎると足のむくみ、腰痛がほとんどなくなり、夜もすぐに寝つけてグッスリ眠れ、朝の目覚めもすっかりよくなったそうです。

後日、自律神経の働きを測定してもらうと、副交感神経の働きが標準レベルまで上がっていたといいます。

自宅でも簡単にできて、その場で気持ちがスッキリした

近藤正樹さん(会社員・54歳)は、4〜5年前から会社での人間関係や家庭での孤立感に、強いストレスを感じていました。
そのせいか夜はなかなか眠れず、夜中に何回も目が覚めてしまい不眠に悩まされていたとか。

不眠はどんどんひどくなり、会社でボーッとしたり居眠りしたりをくり返したため、心配した上司から「病院で診察を受けるよう
に」と指示されたのです。

不眠やイライラなどの不調にも対応してくれると知人が教えてくれた病院を受診し、自律神経の機能検査を受けた結果、交感神経の働きが異常に高く、副交感神経の働きが著しく低下していて、バランスのくずれていることがわかりました。

そこで、副交感神経を高めるのに有効で、自宅で簡単に行えるという手首ゆらしをやってみることにしました。
早速、手首ゆらしをやったら、その場で気持ちが少しスッキリするのが感じられました。そこで、仕事の休憩中や就寝前も行ったそうです。

すると、1週間後にはイライラが薄れて気分が落ち着くのがわかり、精神的に余裕が生まれて、部下や妻に穏やかに接することができるようになったのです。

また、寝床に就いてから手首ゆらしをしたら自然と寝つきもよくなり、1カ月もしたらグッスリ眠れて、不眠が改善したといいます。

自律神経の乱れが整うと、耳鳴りや頭痛、難聴もあちこち痛い病弱体質も改善する人もいるといいます。みなさんも試してみてください。自律神経の乱れについては以下の記事をご覧ください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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