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【動画あり】誤嚥(ごえん)性肺炎の予防には専門医考案「のど上げ体操」が最適

解説 カラダネ編集部

死亡原因の第3位に位置する「肺炎」。中でも、誤嚥性肺炎は、肺炎による死亡の大半を占めているとされる危険な病気です。別の病気を抱えて最終的には誤嚥性肺炎で亡くなる人も多く、歌舞伎役者の中村勘三郎さん、俳優の根津甚八さんもそうだったといいます。

今回は、そんな恐ろしい誤嚥性肺炎の対策として、薬や口腔ケアではなく、自力でできる予防体操を紹介します。体操を考案したのは、神鋼記念病院耳鼻咽喉科科長で、嚥下機能(飲み込む力)を専門とする医師でもある、浦長瀬昌宏(うらながせ・あつひろ)先生です。

カラダネ限定の特別動画で予防体操をわかりやすく解説します。

もちろん、高齢者で風邪のような症状が長引いているなど、誤嚥性肺炎の可能性がある方は、専門医の治療を受けることを忘れないでください。

飲み込む力で誤嚥を防ぐ「のど上げ体操」のやり方

多くの人は、飲み込む力(嚥下機能)の要である、のどのごっくん筋(飲み込む力に関係する3つの筋肉で、顎二腹筋・茎突舌骨筋・顎舌骨筋)を収縮させ、のど仏のある「喉頭(こうとう)」を意識的に動かすことができなくなると、浦長瀬先生はいいます。

ごっくん筋
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その結果、飲み込みのタイミングが合わなくなって、誤嚥(飲食物や唾液が食道ではなく誤って気管に入ること)が頻繁に起こるようになってしまい、誤嚥性肺炎を招くと考えられています。

それを防ぐには、のど仏を自らの意思でしっかりと動かせるように、ごっくん筋のトレーニングを行うことが大切です。浦長瀬先生が考案した「のど上げ体操」のやり方を動画で説明します。

「のど上げ体操」の動きのコツ、のど上げ体操を実践した人の生の声は、「わかさ」2017年12月号でくわしく紹介しています。体操でより大きな作用を得たい人は、ぜひご一読ください。

嚥下障害でなければ改善の可能性大

浦長瀬先生によると、老化で飲み込み力が衰えきって胃瘻(いろう)直前の段階である嚥下障害に陥ると、元通りに治す方法はないとのこと。

しかし、飲み込む力が衰え下降線をたどっている段階であれば、浦長瀬先生が考案した「のど上げ体操」によるトレーニングで改善が見込めるそうです。

まずは、動画を見ながら「のど上げ体操」を実践してみてください。のど上げ体操をもっとくわしく知りたい、のど上げ体操以外の誤嚥性肺炎の予防法を知りたいという方は、「わかさ」2017年12月号をチェックしてみてください。

嚥下障害とは
飲食物や唾液を飲み込む一連の動作を「嚥下(えんげ)」といい、嚥下障害が起こると、食事摂取障害(栄養低下)や誤嚥性肺炎、脳血管疾患などにつながる。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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出典:『わかさ』2017年12月号(詳細はわかさ出版ホームページにて)
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