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ぜんそく(喘息)、成人の発症が増えていることご存じですか?〜なりやすい人は?予防法は?〜

解説川井筋系帯療法治療センター院長
川井太郎

このたび、わかさ出版より『薬に頼らず ぜんそく・セキが止まるすごい方法』を出版いたしました。

これまで20年以上にわたって数万人の患者さんを見てきた私が、治療経験の中から得たぜんそく(喘息)を改善する手がかりを余すことなく紹介しています。

実践した私の患者さんの大半から「呼吸がらくになり、薬の服用量も減った」と喜ばれている、このメソッド。これまで治療をしてあげたくても、それが叶わなかった全国にいる多くのぜんそく患者に、このメソッドを伝えられることを、心からうれしく思います。

大人のみなさんは「ぜんそくは子供がかかる病気」というイメージが強いと思いますが、実は今急増しているのが「成人ぜんそく(喘息)」なんです。この記事では、本の中でも紹介している「成人ぜんそく」について紹介します。

成人の3〜4%がぜんそく(喘息)に悩んでいる

今、日本ではぜんそくで悩んでいる人が年々増加しています。厚生労働省が2015年に行った調査によれば、ぜんそくの治療を受けている患者数は約120万人です。治療していない人も含めれば、潜在的な患者数は少なくとも450万人以上と推測されています。

ぜんそく患者の人口対比でいえば、成人の場合でも3〜4%を占めています。つまり、成人の20〜30人に1人はぜんそくで悩んでいることになり、この割合からすれば、ぜんそくはとても身近な病気で、いつ誰が発病しても不思議ではありません。

実際に、成人になってからぜんそくを発病する人は、過去30年間で3倍に増えたというデータもあり、職場や通勤時の電車内、飲食店などで周囲を見渡せば、「コホン、コホン」「ゲホッ、ゲホッ」と立てつづけにセキ込んでいる人をよく見かけます。

s_WI17L2646カバー表1.jpg(書影をクリックすると、amazonのサイトにジャンプします)
【目次】
・ぜんそくは治せる病気?治せない病気?
・ぜんそくの改善エクササイズを始めよう!
・このひと工夫でエクササイズの効果がアップ!
・エクササイズを行った先輩たちのぜんそく体験談

成人ぜんそく(喘息)の約6割が大人になって発病

厚生労働省が実施した保健福祉動向調査(2003年実施)によれば、ぜんそくや呼吸困難を訴える人は、15〜64歳で6%、65歳以上では9.7%です。つまり、高齢者の10人に1人は呼吸にかかわるトラブルを抱えていることになり、肺炎などの併発すると命にかかわることもありえます。

s_図1.png近年になり急増している「成人ぜんそく」ですが、その内訳を見ると、子供のころからぜんそくを持ち越した人は12%、一度は治ったものの大人になってから再発した人は9.9%にとどまり、大人になってから初めてなった人が58.5%もいるのです。

また、成人ぜんそくでは40〜50代の働き盛りの発症率が最も高くなっていることもポイントです。仕事や家庭で中心的に働いている世代は、ストレスや過労などもぜんそくの原因になっていると考えられます。

たとえ、今までにぜんそくやアレルギーの経験がなくても、セキが続いたり、自然な呼吸がしにくかったりする人は、成人ぜんそくを疑うべきでしょう。

父から私へ…40年にわたる治療研究の末に

私は、川井筋系帯療法治療センターという整体院を運営しています。川井筋系帯療法とは、私の父である、川井武雄が創設した、不健康な姿勢骨格(体のゆがみ)を正し、人間が本来持っている身体機能を十分に発揮できるようにする手技療法(整体治療)で、約40年の歴史があります。

体のゆがみは、筋肉や関節の痛みの原因になるだけではありません。筋肉の緊張によって血液循環が悪化したり、骨や筋肉に圧迫されて肺・胃腸などの内臓機能が低下したりするほか、自律神経の乱れや自然治癒力の低下までも引き起こし、さまざまな病気・不調の原因になります。

私の治療センターには、首のこりや五十肩、腰痛、ひざ痛などに加えて、アトピーやぜんそく、自律神経失調症、婦人科系症状などで苦しんでいる患者さんが日本全国から数多く来院します。

一般に、ぜんそくは体質や呼吸器の問題と考えられているため、体のゆがみとは無関係と思うかもしれませんが、実は体のゆがみは、ぜんそくの発症にも深くかかわっているのです。

体のゆがみを正すことが、ぜんそくを改善させる近道だと、私は治療経験から確信しています。

ぜんそく(喘息)の人に共通する外見的特徴とは

一般的に、ぜんそくは「気道の慢性的な炎症」が原因と考えられています。炎症が慢性化すると、空気の通り道である気管や気管支の粘膜が腫れあがり、気道の内壁がぶ厚くなります。

すると、空気は狭い通路を無理に通らなければなりません。そのさいの摩擦音が、ヒューヒュー、ゼーゼーといった喘鳴(ぜんめい)です。

医学的な見方をすれば、ぜんそく体質とは気管や気管支が炎症を起こして、気道が狭くなりやすい状態だといえ、それはその通りだといえます。しかし、この中に「体のゆがみ」という要素は全く含まれていません。それが、ぜんそくをはじめ、さまざまな病気の根本原因を解決できずにいる現代医学の盲点になっているのではないでしょうか。

体のゆがみの専門家である私の立場からいえば、ぜんそくになりやすい人の体質とは、首から肩、胸にかけて筋肉が硬直して引っ張り合い、体に傾斜やねじれが生じている状態だと説明できます。そして、首から肩、胸にかけてゆがみのある人は、背骨の前側にある気道も傾斜したり圧迫されたりします。また、「ネコ背」や「体の左右が非対称」といった特徴も、ぜんそくの人に共通する特徴といえます。

ここまで、成人ぜんそくやその実態、ぜんそくの人の外見的特徴まで説明してきました。「もしかしたら、自分も…」「両親や兄弟にも、そんな特徴が…」など、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

ぜんそくの治療は、薬物療法によってセキや息苦しさなどの症状を一時的に和らげて自然治癒を期待する対症療法だけではありません。対症療法と組み合わせて、根本治療も行う必要があります。私のメソッドが、その一助となることを願ってやみません。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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