【漢方で妊活⑦】漢方薬剤師に聞く妊活中の睡眠のコツ。冷房は28℃でつけっぱなしにしよう〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.31〜|カラダネ

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【漢方で妊活⑦】漢方薬剤師に聞く妊活中の睡眠のコツ。冷房は28℃でつけっぱなしにしよう〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.31〜

解説 漢方薬剤師・国際中医専門員
イノコ ハナエ

この記事は約3分で読めます。

中国4000年の歴史の中で蓄積された、若さと美しさを追い求める中医学。
この連載では、中医学を用いたとっておきのセルフケアについて、
漢方薬剤師のイノコ ハナエ先生にわかりやすく解説していただきます。

第31回の今回は、「妊活中の睡眠のコツ」について。


こんにちは。

漢方で妊活⑦は、妊活中の睡眠のコツについて。
日常生活での睡眠養生をご紹介させていただきます。

妊活中に質の良い睡眠をとることはとても大切です!
なぜなら、睡眠中はホルモンが分泌される重要な時間だからです。
特に、深い睡眠であるノンレム睡眠の間にホルモンが分泌されるといわれています。

まだまだ暑さの続くこの季節。暑くて夜中に目が覚めてしまう、パートナーとの温度感が違って冷房がつらい…。こんなお悩みはありませんか?
また、夏に限らず、気持ちの面で負担がかかったり、心配ごとがあったり、仕事モードのまま興奮して眠れなかったり、眠りに問題を抱えることがあるかもしれません。

中医学では、深い眠りに入るためには「血(けつ)」が大切だと考えます。
前回の記事で、血を作るためにはたんぱく質をとることを意識しましょうというお話をしましたが、「血」が不足してしまうと、睡眠が浅くなったり、中途覚醒につながってしまうのです。

この「血」は、「肝(かん)」という臓腑(ぞうふ)にためられています。
ストレスで肝の働きが低下すると、肝の血を蓄える機能も低下します。

暑さや冷房による気温差や、日常生活でのストレスは自律神経を乱す原因となり、肝に負担がかかります。
冷房は気温差が激しくならないように27〜28℃で付けっぱなしにしたり、ストレスを感じたときは思いっきり発散したりして、肝の機能を高め、血をしっかりためておくことが大切です。
その上で、お食事から血をしっかり作っていけるとよいですね。

また、睡眠環境についてもお話ししておきましょう。
私たちは、睡眠をしている間も発汗をしています。
天気のいい日はお布団をこまめに干して、寝具をさらさらの清潔な状態にしておくといいですね。

冷えて辛いとき以外は、靴下を履いて寝るのはおすすめしません。
私たちの体は、足先から熱を放出して体温を下げることで深い眠りにつながるため、靴下を履くと熱の放出が妨げられてしまうからです。

寝る前のPCやスマートフォンの使用も避けるようにしましょう。
PCやスマートフォンのブルーライトは、メラトニンという睡眠に関わるホルモンを減少させ、寝つきを悪くしてしまう可能性があるからです。

漢方薬でも入眠をサポートしたり、中途覚醒をサポートすることができます。
夜中にお手洗いで目が覚めてしまう方も、漢方薬が役に立ちますよ!

寝るさいの環境を整えるところから始め、それでもうまくいかない場合は、漢方薬の力を借りてよい睡眠のサイクルを取り戻しましょう。
妊活中は睡眠のケア、大切ですよ!

漢方薬の選別に関しましては、専門家にご相談くださいね。

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