お酢には食後高血糖を防ぐ効果が期待できる!? 糖尿病予防におすすめ

解説昭和大学元客員教授
中山貞男

お酢を食事でとれば食後血糖値の急上昇を防ぐ働きが期待できるそうです。お酢の研究を長年続けてこられた中山貞男先生に話をお聞きしました。

大さじ1杯を食事でとろう

最新の調査では、成人の6人に1人の割合でその疑いがあるとされている糖尿病。

糖尿病の診断指標となるのが空腹時の血糖値です。
近年の研究では、食後の高血糖がヘモグロビンA1c(1〜2カ月間の血糖値の推移を示す指標。一般に6.5%以上だと糖尿病型)に影響することもわかっており、糖尿病の予防だけでなく、動脈硬化や脳卒中などの合併症を予防するという観点からも、食後の血糖値の急上昇を抑えることが重要になってきます。

そこで重要になるのがお酢をとること。
酢は、大さじ1杯(15ml)を食事といっしょにとることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きがあると実証されています。
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ご飯(白米)と食酢入りのドリンクをいっしょにとった試験では、30分後の血糖値の上昇を10%程度抑えられていました。同じ試験で、ワカメの酢の物といっしょにとった場合でも、同様の血糖値の上昇抑制効果が見られています。

血糖値の上昇を抑える要因の一つには、酢のが胃から小腸への食べ物の移行をゆるやかにして、小腸での糖の吸収をゆっくりにすることが考えられます。

とはいえ、全員に必ず変化があるというわけではありません。一番に重要なのは、食生活の改善です。食べすぎを控え、栄養バランスのいい食事を心がけてください。
血糖値の急上昇を抑えるために、食物繊維の多い野菜から先に食べることをおすすめします。また、酢は食べ物の消化を助け、ミネラル(カルシウムや鉄分など)の吸収を促すことも知られています。

以上のような食生活の改善に加えて、酢を食事に取り入れれば、予防効果も高まるのではないでしょうか。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ

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