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奥深き「お酢」の世界〜完全攻略レシピ集〜

解説カラダネ編集部

長い間健康雑誌をつくっていると、定期的に「お酢ブーム」がやってくるのがよくわかります。「黒酢」「キビ酢」「酢キャベツ」「酢ショウガ」「酢納豆」……。
健康のためにお酢をとるのは正解で、科学的にも体にいい働きが確認されています。

しかも、ひとくちにお酢といってもさまざまな種類やとり方があり、風味や料理との相性にも個性があります。体と心が喜ぶ“奥深きお酢の世界”を、徹底的に掘り下げていきましょう。

カラダネの記事や健康情報誌『わかさ』での取材記事に、さらに新たに内容を加筆してまとめています。

「お酢は体にいい」「お酢でダイエットできる」は本当?

お酢は、メタボリックシンドローム(代謝症候群、以下メタボ)の予防に役立ちます。メタボは、内臓まわりに脂肪がたっぷりついた内臓肥満に加えて、高血圧や脂質異常症(高脂血症)、高血糖などが組み合わさり、心臓病や脳卒中などを引き起こしやすい状態です。

お酢の主成分「酢酸(さくさん)」は、この内臓脂肪を減らすのに役立ちます。

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ある食品メーカーは、肥満気味の155人を対象に試験を行いました。グループごとに、量の異なる食酢を続けてとってもらい、定期的にCTスキャンで腹部脂肪の断面積を測定しました。
結果は、1日当たり15mlまたは30mlを12週間摂取したグループの人は、いずれも内臓脂肪が明らかに減少していたそうです。

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※画像は平均的なCTスキャンの画像例(ミツカングループの試験。健康情報誌『わかさ』より引用)
内臓脂肪の減少には、毎日の食事の改善、適度な有酸素運動などが欠かせませんが、合わせて酢をとればさらなる改善が期待できることは間違いありません(昭和大学元客員教授・医師 中山貞男先生)

また、体重やウエストサイズを減らしたり、皮下脂肪を減少させたりする働きも期待できるとわかりました。

ほかにもお酢の体によいはたらきは、医学的に確認されています。該当する人はぜひチェックしてください!

お酢をおいしくいただくコツ

お酢は料理の油っぽさをやわらげてくれます。
肉料理に使えば、素材のうま味を活かしながらさわやかな味わいに仕上げてくれるでしょう。

また、お酢は野菜など食材の色をきれいにしますし、食欲を増す力もあるといわれています。食事の最初にお酢を使ったさっぱり味の前菜を食べれば、その後の食事がグッとおいしくなるでしょう。

動画あり!お酢を使った簡単&食べやすい料理レシピ5選

お酢をおいしくいただけるおすすめ料理を紹介します! みかん果汁を酢酸発酵させ熟成した「ピュアのおいしい酢」を使っていますが、どんなお酢でも使える自信のレシピです。

その他、広くお酢を活用できるカラダネレシピは「お酢レシピ一覧」から。

お酢✕野菜の「酢ベジ」など作り置きテクと活用レシピ

毎日手軽にお酢をとりたい人には作り置きできる「酢ベジ」がおすすめです。そのほか、酢納豆やミルク酢などお手軽レシピをご紹介。

酢ショウガ

ショウガに含まれる「ジンゲロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」などの成分、酢に含まれる「酢酸」には、いずれも血流の改善に役立つ可能性があります。体温アップにも有効だと、酢ショウガにくわしい医師の石原新菜先生は話します。
酢ショウガの作り方は次の通り。とても簡単でおいしいので、ぜひお試しください。
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①ショウガをよく洗い、皮をむかずにみじん切りにする。スライスしたあと細切りにしてから行うとやりやすい。みじん切りが手軽にできるチョッパーなどを使うとらく。

②刻んだショウガを耐熱容器に移し、少量の水を加えたあとラップをして、電子レンジ(600ワット)で1分30秒加熱する。

③あら熱が取れたら密閉容器に移し、酢を注ぎ入れる。ショウガがすべて酢に浸るようにする。

④ハチミツを加えて全体を軽くかきまぜ、冷蔵庫で1晩漬ければ出来上がり。冷蔵保存で、2〜3週間くらいで食べきる。

他にも、さまざまなお酢を使った酢ショウガの提案、活用レシピなどを紹介しています。

酢タマネギ

酢タマネギは、薄くスライスしたタマネギを、少量のはちみつとお酢に漬け込む酢ベジです。タマネギに豊富に含まれるケルセチンが、メタボやアルツハイマーの予防に役立つ可能性があるとされます。

作り方は次のとおりです。

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①タマネギを4〜7日天日にさらす(ケルセチンが増量)

②繊維と垂直に約2mmの厚さにスライス位、30分ほど空気にさらす。このとき、タマネギに塩をひとつまみ振ると、タマネギから余分な水分が出て酢が浸透しやすくなる。

③保存容器に②を入れ、タマネギ全体が浸るまで酢を入れる。このとき、ごく少量の湯で溶いたハチミツを加えると、味がまろやかになる。薄皮も漬けるのがおすすめ!(ケルセチンが増量)

④冷蔵庫で保存。漬けてから2時間ほどで食べられるが、数日漬け込むほうがマイルドな味になる。5日ほどたってほのかな黄金色になったときが食べごろ。

酢タマネギのおいしい活用レシピを紹介します。

酢トマト

トマトと酢を組み合わせて作る「酢トマト」は、おいしくて栄養価が高いだけでなく、料理へのアレンジが多彩なのがうれしいところ。さまざまなスタイルでいただけるので、食べ飽きることがありません。
また、専門家が認めるさまざまな力があるのです。

ベーシックな「くし切り酢トマト」のレシピは次のとおりです。

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①トマトはヘタを取り、1個を8等分のクシ切りにする。

②耐熱容器に酢と水を合わせたものを入れレンジにかける。600ワットで1分40秒。

③保存容器に①を入れ、②を回し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。

そのほか、みじん切りやおろしてペースト状にするなど、酢トマトにはさまざまな作り方があります。

こんな活用レシピもおすすめです。

酢納豆

テレビや雑誌で話題の「酢納豆」。その名の通り、基本は納豆に酢を入れるだけですが、医師をはじめ専門家にも注目されています。
作り方はごくシンプルです。
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●材料
・納豆1パック(50グラム)
・酢小さじ2
・必要ならば、カラシを少々。もしくは、たれと醤油少々

●作り方
材料を全部器に入れて、箸でかき混ぜます。高血圧の人の場合は、たれやしょう油は少しにするか、もしくは入れないでください。高血圧の人の場合、減塩が重要だからです。 酢を入れると途中から納豆ほぐれてまろやかになります。

納豆にたれや醤油だけを入れる場合とは、かき混ぜる感触が全く違います。ふわふわ、トロトロ、なめらかになります。
ちょっとしたアレンジもおすすめです。

ミルク酢

具体的には温めた牛乳に酢を加えると、液体と固体に分離します。これをザルでこせばミルク酢になります。管理栄養士の小山浩子先生が考案した健康ドリンクです。 くわしい作り方は次の通り。 osu-milksutsukuru.jpg 牛乳1Lから作ると、できあがるミルク酢は約800mL程度。
飲むだけでなく、料理などで調味料としても使えるのがミルク酢のうれしいところ。甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の五味すべてを含み、和・洋・中のどんな料理にも合います。
こちらで活用レシピをご紹介しています。

その他の酢ベジ

上記のほか、カラダネではたくさんの酢ベジを紹介してきました。ぜひ、チェックして気になったものをお試しください。

お酢の種類を使い分ける

お酢はさまざまな原料・製法で作られており、成分や風味は異なります。
お酢や酢ベジに興味を持ったら種類で使い分けたり、合わせてみるなど、さらに奥深いお酢の世界を楽しみましょう!

米酢

米が原料。
コクのあるうまみとまろやかな風味が特徴。日本料理に合う。アルコールを添加せず、米だけで作ったものは純米酢と呼ばれる。

リンゴ酢

リンゴが原料。
甘みがあって酢の酸味が苦手な人でもとりやすい。ドリンクに合う。含まれるリンゴ酸はクエン酸と同様、疲労回復に役立つ。

キビ酢

サトウキビが原料。
酸味は少なめで、サトウキビ特有のコク深い甘みがある。カリウムやマグネシウムなどの降圧ミネラルが多い。

黒酢

米や玄米を原料として、かめで長期間発酵させて作る。
和食に合う。抗血栓作用や血管拡張作用があるとされるアミノ酸の含有量が非常に多い。

赤ワインビネガー

赤ブドウが原料。
赤ワインに似た渋みとコクがある。洋食の肉料理に合う。整腸作用があるとされる酒石酸や、抗酸化成分として注目を集めるアントシアニンが豊富。

白ワインビネガー

白ブドウが原料。
酸味が強めだが、ブドウ独特のフルーティーさも併せ持つ。洋食の魚料理やドレッシングに合う。殺菌作用が大きいとされる。

まとめ

お酢を極端に飲み過ぎると胃を壊してしまいますが、適量を毎日とる分には問題ありません。

まずは、上記のカラダネレシピを試してみて、レベルアップしたらオリジナルレシピを考えてみてはいかがでしょうか?
あなただけの活用術を見つけたら、ぜひSNSなどで奥深きお酢の世界を発信しましょう!

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ

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