妊活の大敵・基礎体温の乱れ。原因は舌でわかる？〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.13〜

2019/03/14

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中国4000年の歴史の中で蓄積された、若さと美しさを追い求める中医学。
「未病（発病はしていないけれど病気の芽がある状態）」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第13回めの今回は、「妊活と腎」について。

こんにちは。

中医学と妊活について、今回は「腎（じん）」に着目し、お話をさせていただきます。
腎については、過去の記事もぜひあわせて参照ください。

中医学において、生殖器は腎の働きと考えます。

腎には「腎陰（じんいん）」と「腎陽（じんよう）」があると以前にお話しさせていただきましたね。

腎陰は、体に潤いを与え、冷却水の役割も担います。
卵胞液や良いおりものは陰の力と考えられます。
また、基礎体温の低温期は陰の時期と考えられているため、陰の力が弱ると卵を育てる時期に弱りが出てしまいます。

陰の弱りのサインは、

・低温期が短い

・排卵期にオリモノを感じにくい

・夕方に向けて火照りやすい

・寝汗をかきやすい

・舌が赤く苔がない

など。

陰を補う食材には、白キクラゲ、ゴマ、卵、豚肉、アワビ、貝類などがあります。

漢方では、亀板（きばん）や鼈甲（べっこう）、枸杞子（くこし）などが入っているものがおすすめです。

一方、陽は体を芯から温めるボイラーのような働きがあります。

基礎体温の高温期は陽の時期になります。体温をしっかり安定させるために、腎陽がメインとなって働くのです。

陽の弱りのサインは以下のものがあります。

・高温期が短い
・全体的に体温が低め

・冷え症

・舌の色味が薄い
・舌のふちに歯形がある

腎陽の弱りのある方は、腎のボイラーの火力を強めることが大切です。

おすすめの食材は、クルミ、羊肉、エビ、岩魚など。

漢方薬では、鹿茸（ろくじょう）、紫河車（しかしゃ）などが含まれているものがよいでしょう。

「血の滞り」や「水の滞り」に出てきた子宮筋腫や内膜症をはじめ、月経不順やAMH（抗ミュラー菅ホルモン）低値なども、腎の弱りが原因と考えられます。

年齢を重ねると現れがちな、

・ホルモン値や月経周期が乱れ始めた

・採卵がうまくいかない

・胚盤胞まで育たない

などのトラブルも、「腎」に着目してケアする必要があります。

細かい問診が必要になりますので、漢方薬局にご相談ください。

5回にわたり、中医学と妊活について書かせていただきました。

女性視点の内容をお伝えしましたが、男性側の妊活も中医学でサポートすることができますので、ぜひご相談くださいね。

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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ　© Fotolia